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意外と知らないイソフラボンの力:20年以上研究を行う「なめらか本舗」に聞く
身体や美容に良いというイメージはあるものの、イソフラボンがどんなパワーを持つのか意外と知らないという人も多いのではないだろうか。
PROFILE
三津家 優(みつか ゆう)
常盤薬品工業
マーケティング総括部 商品企画グループ
イソフラボンの美肌の力とは?
大豆に含まれるポリフェノールの一種であるイソフラボンは、分子構造が似た女性ホルモンのエストロゲンと似た作用を生じることが知られている。「エストロゲンは肌のハリや弾力に寄与するコラーゲンやエラスチンの生成を促進するほか、肌の潤い保持などを行います。ところが加齢やストレス、不規則な生活などでエストロゲンが減少すると、肌のハリが弱くなったり、乾燥を引き起こしたりしやすくなります」
そこで取り入れたいのがイソフラボンだ。豆乳などを飲んで身体の中から補充することももちろん大切だが、豆乳を飲むことは、身体全体への効果が期待できる一方で、成分が全身に行き渡ることで濃度が薄まるため、肌への効果は弱くなると言われている。
肌への効果を期待するのであれば、やはり化粧品で肌に直接塗布するのが効果的だと考えられる。
大豆によってイソフラボンの種類も量も違う
イソフラボンの健康効果に注目が集まり、2000〜2005年頃に起こったのが豆乳ブーム。2003年頃から健康番組などで取り上げられたことをきっかけに、健康だけでなく美容にも良いと人気に火がついた。「弊社では以前より大豆の研究は行っていて、なかでもイソフラボンに注目はしておりましたが、イソフラボンの美容効果を化粧品作りに活かせないかとの考えから、より深く研究を進めていこうということになり、開発がスタートしました」

ただ「イソフラボン」とひと括りにされがちだが、実は12種類もあり、大豆の産地や品種によって、含まれる成分や量が違うという。
「開発を進めるにあたり、できる限り全ての品種を調べようということになり、全国から55種類の大豆を集めました。
それぞれにどんなイソフラボンがどれぐらい含まれているかなどを研究した結果、1つの大豆の中に複数のイソフラボンが含まれており、そのバランスによって美容効果が異なることがわかりました。またイソフラボンの種類によって得られる効果が違うことも判明しました。
そこでなめらか本舗では、3つのスキンケアラインで、使用する大豆を変えている。
「保湿ラインでは、九州産の丸大豆ふくゆたか、エイジングケアラインではエイジングケアに適した滋賀県産のたまほまれを使用しています。
さらに、美白ラインでは、北海道産のゆきぴりかを採用しています」
20年の研究から生まれた高純度豆乳イソフラボン
化粧品の場合、豆乳イソフラボンが含まれる「豆乳発酵液」を使用することが多い。豆乳発酵液とは、豆乳に乳酸菌を加え発酵させたもので、菌の力でアミノ酸やビタミン、ペプチドなど、さまざまな美容成分が生成される。「豆乳から、弊社独自の製法でイソフラボンだけを濃縮して高純度化したものが『高純度豆乳イソフラボン』です。
2022年にリニューアルをした保湿ラインでは、イソフラボン以外の美容成分も含んでいる豆乳発酵液と、高純度豆乳イソフラボンを同時に配合することで、より高い美容効果が期待できます」

この独自技術の成功によって、パッケージにも変化があった。
高純度化ができたことで、『豆乳イソフラボン』という表示名称の化粧品原料を世界で初めて開発し、パッケージに「豆乳イソフラボン“配合の”」と明記することが可能になったのだ。
「表示名称として『豆乳イソフラボン』を取得するには、国際化粧品表示名称を取得する必要があるのですが、高純度化したことで世界で初めて『Soymilk Isoflavones』を取得することができました。
その結果、日本でも表示名称『豆乳イソフラボン』を配合する商品として新商品の開発に繋がりました。」
豆乳らしさを見た目やテクスチャーにも反映
前出の通り、なめらか本舗には保湿、エイジングケア、美白の3つのスキンケアラインがあるが、三津家さんによると「どれも豆乳でイメージされる白さやなめらかさを維持しながら、それぞれの効果をしっかりと感じられることに注力しつつ商品開発をしています」という。そして3月には、人気の2つのUV下地がリニューアルする。

『スキンケアUV下地 NC』には、前出の高純度豆乳イソフラボンを採用。クリアベージュの色味で、肌の色ムラやくすみを補正するうえ、美容液成分を87%配合したノンケミカル処方になっている。

『薬用純白スキンケアUV下地 N』は美白・肌荒れ防止・毛穴ケアに着目。美容液成分を82%配合し、肌のトーンアップ効果が期待できるクリアホワイトの色味を採用した。
「どちらも美容液成分が80%以上配合されていますので、スキンケア感覚で使っていただける自信の商品になっています」
大豆とイソフラボンの可能性を広げる活動を
大豆に含まれる美容成分といえばイソフラボンばかりがフォーカスされるが、実はそれ以外にも、美容成分の肌への浸透に寄与してくれる水酸化レシチンなど、化粧品で使われている大豆由来の美容成分は意外と多い。「大豆やイソフラボンに関しては、まだまだ解明できていないこと、一般に知られていないことも多いので、学会発表やニュースリリースなどを通じて消費者の方々にお伝えしたり、研究を重ねて豆乳イソフラボンの可能性や価値をもっと高めていきたいと考えています」
健康志向の高まりから、豆乳の健康効果に再び注目が集まり、第3次豆乳ブームが訪れているとも言われている現在。豆乳イソフラボンのパワーを自身の肌で感じてみてはいかがだろう。
Text by Junko Hayashida











