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1万円以下でここまで⁈ ニトリの「高濃度マイナスイオンヘアケアドライヤー」が叶える美髪革命
近年、美容意識の高まりとともに、ドライヤーが「髪を乾かす道具」から「美髪を育てる美容家電」へと立ち位置を変えつつある。
速乾性とツヤ髪を両立する高機能ドライヤーが市場をにぎわせているが、価格が数万円と高額になる製品も多い。そんななか、株式会社ニトリは1万円を切る価格で高機能ドライヤーを開発し、話題を集めている。
一体どのようにして、高機能かつ低価格を実現できたのか。同製品の開発担当者とバイヤーに話を伺った。
“選びやすい”高機能ドライヤーを
ニトリが高機能ドライヤーの開発を開始したのは、約2年前のこと。世間ではドライヤーが美容家電として求められ、高付加価値・高価格帯の商品が増えてきたなかで、同社では「髪を乾かす道具」としてのベーシックモデルしか揃えていないと気がついたことがきっかけだった。まずは開発担当にじっくりとお話を聞いていこう。
「コロナ禍を経て、2023年頃から外出機会が増えたことで、ヘアケアへの関心が一層高まったと感じています。以前は“速く乾かすこと”が求められていましたが、現在はそれに加えて“髪をケアすること”へのニーズが圧倒的に増えています」
そうして高機能ドライヤーの開発をスタートした同社がまず2024年に発売したのは、「高濃度マイナスイオンヘアドライヤー NL101」(以下、NL101)。NL101は、大風量かつ8,000万個/cm³の高濃度マイナスイオンを放出する特徴を持つ。

髪は、乾かす際の摩擦などによりプラスに帯電しやすく、それが静電気やパサつきの原因となる。マイナスイオンを当てることで、髪のプラス電荷を中和して静電気の発生を抑えることができるのだ。乾かす際に髪の毛にダメージが与えられにくくなることで、サラサラの質感になるのである。
これだけでも十分な機能のように思うが、ニトリではさらに美髪を追求するニーズに応える製品も開発した。それが今年3月に発売した「高濃度マイナスイオンヘアケアドライヤー NY281」(以下、NY281)だ。

NY281は、NL101よりも風量が下がっているにもかかわらず、髪の乾燥時間が短縮された。その秘密は、「高効率ブラシレスDCモーター」を採用している点にあるという。
「従来品は、モーター内にある『ブラシ』および整流子と呼ばれる部位によって、電流の流れを機械的に切り替えることでモーターが回転する構造になっています。ただ、ブラシと整流子は徐々に摩耗していくので、モーター、つまりドライヤーの寿命が短くなってしまう懸念がありました。
一方で、高効率ブラシレスDCモーターは、電子回路で電流の流れを制御する構造で、名前の通りブラシがないため耐久性が高くなります。また、モーターそのものも小型化できるうえに、高速回転が可能でパワフルな風を生み出せるので、NL101よりも風速が向上しました。
ニトリでは髪を素早く乾かす能力を“乾燥力”という独自の指標で評価しており、NY281はNL101よりも乾燥力が約25%向上しています」
髪が速く乾くことで、熱や摩擦による髪へのダメージ最小限に抑えることができる。毎日使うアイテムだからこそ、時短で美髪に導いてくれることは不可欠な要素と言えるだろう。

NY281は、NL101の約2.5倍となる約2億個/cm³の高濃度マイナスイオンを放出する他、温風と冷風を約6間隔で自動的に切り替える「温冷循環モード」を搭載。高熱による髪表面へのダメージを抑えて、ツヤを失わせにくくする効果が期待できると同時に、乾燥しすぎによる静電気発生もより抑えられる。
NL101が静電気を抑えて「サラサラ」の質感を実現できるドライヤーであるのに対して、NY281は大幅アップしたマイナスイオンによって、「サラサラ」に加えて「ツヤツヤ」な質感も得ることができるのだ。
さらに、温度と風速を抑えた優しい風が出る「ソフトケアモード」は、頭皮の温度を上げすぎず、ダメージを与えにくくする。髪を高温高速である程度まで乾かしたあと、「ソフトケアモード」を仕上げとして使用するのがおすすめだそうだ。

お手入れのしやすさも考慮した「フィルタークリーンモード」も搭載されている。ドライヤーの吸込口フィルターに溜まったホコリを、風の向きを逆回転させて吹き飛ばす機能で、フィルターの目詰まりによる性能低下や故障を防ぎ、ドライヤー本来の性能を長く維持することに役立っている。

デザイン面では日々の使いやすさを考慮し、できるだけコンパクトなフォルムを目指したという。
「毎日使うものとして持ちやすさにも徹底的にこだわりました。ヘッドを極力短くすることで重心が手元に近づくので、ヘッドの重さに振り回されず疲れにくい設計になっています。
そのぶん、モーターは持ち手に搭載したのですが、モーターのサイズギリギリまで持ち手を細くして握りやすくしました。女性やお子さん、高齢の方など、誰でも使いやすいようなデザインにしています」
実際、「子どもが一人で髪を乾かせるようになった」といった声もあるそうだ。機能性はもちろんのこと、使う人のことを考えた細やかな気配りが随所に詰め込まれている。

驚きの高コスパの秘密は、自社での一貫対応
これだけのハイスペックながら、なぜ1万円を切る低価格を実現できたのだろうか。中には、「安すぎて機能面が心配」というユーザーもいるというが、十分な機能を備えていることはここまで読めばわかってもらえたはず。その理由は、「開発から製造、物流、そしてお客様への販売まで、すべてを自社で一貫して行っているから」だそうだ。
「自社ですべて対応しており中間コストを削減できるため、高品質な製品をよりお求めやすい価格で提供できています。また、発売後も各工程でムダがないかは常に考えています。NY281も、リリース後に商品の箱を一回り小さくしました。
そうすることで、生産国から日本へ輸入する際に、一度に輸送できる商品の数が増えて輸送費が減らせたり、お店で陳列できる数が増え、スタッフの商品補充の回数を減らすことにつながったりと、さまざまな場面でコストカットができています」

細かいところまで工夫を繰り返すことができるのも、全工程を自社管理しているからこその強みであり、それが結果的に手に取りやすい価格へとつながっているのだ。
気軽に手に取れる製品でお客様に寄り添う
最後に、今後のニトリの美容分野における展望について、バイヤーに伺った。「お客様の多様なニーズに応えられるよう、今後もラインナップを拡充していく予定です。必要な機能とそれに見合った価格で、お客様が自身のライフスタイルや目的に合わせて製品を選びやすくなるような展開を目指します。
『そろそろ髪や肌のケアにも力を入れたいな』と美容に興味を持ち始めたときに、『ニトリに行けば、手軽に始められる製品が揃っているよね』と思っていただけるような存在になりたいです」
ニトリ独自の強みを最大限に生かして開発された、「高濃度マイナスイオンヘアケアドライヤー」。ユーザーにとっては、憧れの美髪へ近づくための魅力的な選択肢のひとつとなるだろう。
Text by 奥山 りか











