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日本初上陸を果たしたコンプレッションウエア 「SA1NT(セイント)」の技術力
スポーツサイエンスと革新的ファブリック技術を融合した、オーストラリア生まれの次世代パフォーマンスウエアブランド、「SA1NT(セイント)」。創業者のエイデン・クラーク氏は、現在のコンプレッションウエア市場をリードする2XU(ツータイムズユー)の創設者のひとりでもある。
そんな「SA1NT」のフラッグシップモデル「PROJECT-1(プロジェクトワン)」は、レース本番や高強度トレーニング時のパフォーマンス向上を目的としたもの。海外ではすでに多くのランナー、トレーナーから支持を得ているというコンプレッションウエアにはどのようなテクノロジーが採用されているのだろうか。
パワフルで快適なコンプレッションを実現
「PROJECT-1」の開発を主導したのは、マイク・トリーズ氏。ランニングおよびトライアスロンのコーチとしての一面があり、マスターズの1,500mや10,000mで世界チャンピオンになった経験のあるアスリートでもある。また、SA1NTの創業者であるエイデン・クラーク氏とは、2XUで共に働いた経験もある。 「私はアスリートとして、コーチとして、そしてスポーツ科学者として、常にスポーツに対するホリスティックなアプローチを取り入れてきました。アスリートが最高のパフォーマンスを発揮するためには、フィット感の高い機能的なスポーツウエアが必須です。
SA1NTの『PROJECT-1』コレクションは、綿密なリサーチ、製造、厳格なテストの集大成であり、軽量で機能性が高く、アジアの強烈な暑さと湿度にも対応するものになっています」と、マイク・トリーズ氏は語る。
その「PROJECT-1」コレクションを代表するプロダクトが、「P1エリート・コンプレッションショーツ」。パワフルな素材が筋肉をしっかりとサポートしながら、段階的に変化する着圧により血流を促進。人間工学に基づいた設計で、快適性にも優れているという。
そのうえで、一着118g(Mサイズ)という軽量性も実現。撥水性を備え、速乾性にも優れているため、汗や雨でぬれても過度に重くなることがない。


ハイパフォーマンスの秘密はその編み方にあり
では、「P1エリート・コンプレッションショーツ」が一般的なコンプレッションウエアよりも高い機能性を実現できた理由はどこにあるのだろうか。 「素材に関しては、ライクラ、エラスタン、ナイロンを組み合わせて、サーキュラーニット用の機械で編んでいます。そうすることで、ストレッチとコンプレッション、つまり生地の弾力が得られます。どう編むかという部分はシークレットになりますが、言えることとしては105デニールの太くて強力な伸縮性のある糸と、7軽量でストレッチ性はありつつキックバックはそれほど強くない70デニールの糸を組み合わせて、負荷がかかったときの伸び方を調整しています。
それによって強力なコンプレッションと超軽量を両立しているんです。高品質なコンプレッションウエアを作ることができる工場というのは、世界中に2〜3しかないと考えており、私たちはそのうちのひとつとともにコンプレッションウエアを作り上げています」
コンプレッション、ストレッチ、軽量性のベストバランスを探るために、自身でも着用しながらテストを繰り返したそうだ。
「種類や太さの異なるさまざまな糸を機械に通してサンプルを作り、実際に着用して走るテストを繰り返しました。科学的な数字はもちろん、フィーリングも重要な部分だと考えています。他のアスリートにも試してもらいながら、私が50年間走ってきた経験、コーチとしての感覚に基づいて良いものができたと感じところで、独立した第三者機関にサンプルを送りデータをとりました。
もちろん自信はありましたが(笑)、他社製品と比べてコンプレッション、ストレッチ、軽量性で良い数字が出たので、自信を持って商品を世に送り出すことができました」


アスリートのパフォーマンスをサポートするコンプレッションショーツ
「P1エリート・コンプレッションショーツ」は機能性と快適性の両立を目指して開発されている。 「私は自動車に例えるのが好きなのですが、たとえばロールス・ロイスは非常に快適ですが、それほど速いわけではありません。一方、フォーミュラカーはとんでもなく速いですが、ロールス・ロイスほど快適ではありません。私たちが目指したのは、可能な限りの快適さがありながら、しっかりとパフォーマンスを発揮できるものです。
グリップ力、ホールド力、筋肉をセントラルポジションに戻そうとする力がなければ、パフォーマンスは発揮されません。コンプレッションショーツを着用すると少々の抵抗を感じるのはそのためなのです。これはカーボンプレートが搭載されたランニングシューズにも似ているのですが、変形したものが元に戻ろうとする力を利用しているということなのです」
では、「P1エリート・コンプレッションショーツ」はどのようなシーンで活用すべきなのだろうか。
「これに関してもカーボンプレート搭載のランニングシューズに似ている部分がありますが、レースデイ、それからインターバルトレーニングなどの速いペースで走るトレーニングのときに着用するのがおすすめです。コンプレッションショーツをはくことでスピードが出しやすくなったら、体が怠けてしまうのではないかという考えもありますが、スピードに慣れること、スピードを楽に出せるようになることも重要です。
また強度の高いトレーニングをした際に体へのダメージが少ないというメリットもあります。30kmほどのペース走をした後のダメージが少なく、強度の高いトレーニングをする頻度を増やせたというアスリートからのフィードバックもあります。トレーニングの内容によってランニングシューズを履き分けることは一般的になりましたが、コンプレッションショーツをシーンに合わせて活用することで、より質の高いトレーニングができるようになるはずです」
実際に「P1エリート・コンプレッションショーツ」を着用してランニングをしてみたが、股関節周辺が安定し、脚が動かしやすくなる印象。着圧は強めでしっかりと筋肉のブレを抑えてくれる。それでいて非常に軽量なのもうれしいポイント。腰の部分にジェルを入れるためのポケットが搭載されているので、市民ランナーもレースで使いやすいはずだ。
PROFILE

マイク・トリーズ
SA1NT 「PROJECT-1」開発者
Text by Fumihito Kouzu















