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しわ、たるみの先には皮膚粗鬆症の危険も? 皮膚科医が推奨するエイジングケアの3つの要

2025.04.25
骨粗鬆症ならぬ、皮膚粗鬆症を知っているだろうか。皮膚が萎縮して機能不全を起こす疾患で、症例写真を見ると驚いてしまうが、実は多くの人が悩むしわやたるみ、くすみといった皮膚の老化は、皮膚粗鬆症の一歩手前なのだとか。
今回は、皮膚粗鬆症に精通する皮膚科医の津田攝子先生を取材。皮膚粗鬆症になる前に徹底したい、エイジングケアの3つの要を聞いた。

PROFILE

津田 攝子(つだ せつこ)

皮膚科医・ 津田クリニック 副院長・ ドクター津田コスメラボ代表医
臨床スキンケア開発医として、またドクターズコスメの パイオニアとして35年のキャリアをもつ。2013年に美肌 ノウハウを集結させた「TSUDA」ブランドを創設。生み出したコスメは数々のベストコスメ賞を受賞している

皮膚粗鬆症とは? しわ・たるみ・くすみの放置は危険!

皮膚粗鬆症が悪化すると、皮膚の移植が必要になることも
「皮膚粗鬆症(ひふそしょうしょう)」は、2007年にジュネーブ大学のSaurat氏らが骨粗鬆症を参考に造語[1]として発表した、比較的新しい疾患だ。津田先生によると、「この言葉が登場して20年近くになるものの、まだ多くの皮膚科医にも知られていない」という。
どのような疾患なのだろうか。
「皮膚粗鬆症とは、皮膚が弱くもろくなる状態のことです。表皮が薄くなって縮み、まるでしわくちゃになったアルミホイルのような見た目になります。皮膚の内側では、弾力を支えるコラーゲンやエラスチンといった繊維が縮んで変質し、うるおいを保つヒアルロン酸などの物質も減少するため、肌の弾力が失われていきます。
この症状は主に手や脚の皮膚に見られますが、皮膚の基本構造は顔も手足も同じですので、私は顔にも同様の症状が起こりうると考え、注意を促しています。
皮膚粗鬆症は単に見た目が老けるだけでなく、皮膚の機能にも影響します。健康な皮膚なら、傷ついても自然に治る『創傷治癒』という働きがありますが、この症状が進むとその機能も低下してしまいます。
症状は軽度のステージ1から重度のステージ4まであり、ステージ1の写真を見ただけでも驚かれる方が多いです。症状が悪化すると皮下に血の塊ができたり、最悪の場合は皮膚移植が必要になることもあるのです」
では、皮膚粗鬆症になりやすい人の特徴はあるのだろうか。
「皮膚粗鬆症の原因には、加齢、紫外線ダメージ、ステロイドが挙げられます。ステロイド治療が必要な場合もありますが、自己判断で長期にわたって使用するなどは危険です。加齢や紫外線ダメージの対策としては、若いうちから正しいスキンケアを行うことにとても意義があります。
皮膚粗鬆症ステージ1に至る前には、しわやたるみ、くすみといったエイジングサインが目立ち始めます。その入り口となる症状のひとつが敏感肌で、近年増加傾向にある“皮膚痩せ”の状態である可能性があるんです」
津田先生が提唱している皮膚痩せとは、加齢や外的ダメージを受けることで肌に必要な物質が失われ、肌内部の密度が低くなった状態だ。
「肌密度の低下した皮膚痩せはバリア機能も弱まります。適切なスキンケアで肌密度とバリア機能を保つことで、敏感肌やエイジングサイン、皮膚粗鬆症を防げると考えられます」

皮膚痩せになる前に…エイジングケアの“3つの要”

皮膚痩せや皮膚粗鬆症になる前に、津田先生は日ごろのスキンケアによる3つのエイジングケアを推奨している。
(1)密度対策
「皮膚痩せや皮膚粗鬆症になってしまう前に、うるおい成分の補充が有効です。スキンケアで加齢や環境要因で失われていく物質を補充することで、肌の密度をサポートできると考えています。密度対策には、失われがちなヒアルロン酸、うるおいを維持しバリア機能をサポートするセラミドを補充し、ハリや弾力に関わるナイアシンアミドといった成分を与えることをすすめています」
(2)修復・炎症対策
「肌を健康な状態に保つためには、修復と炎症にも注目する必要があります。炎症は肌の老化の原因でもあり、無視できません。肌表面に現れていなくても、見えないところで炎症が起きている場合があるので対策が必要です。健やかな肌を保つ成分としては、アラントイン、カンゾウ根エキス、ローマカミツレ花エキスがよいと考えています」
(3)酸化対策
「スキンケアにおいて、抗酸化力も重要なポイントです。抗酸化やハリと弾力に関わる成分としては、ビタミンC誘導体、イソフラボン、アントシアニン、ポリアミンを含む大豆由来のエキスに注目しています」
津田先生は、やりすぎケアにも警鐘を鳴らす。
「クレンジングや洗顔でうるおいを奪いすぎないことも大切です。肌はもとに戻ろうとする力がありますが、年齢を重ねるとリカバーしにくくなります。ゴシゴシ洗ったり何度も洗ったりするのはおすすめできません。
保湿のしすぎも、肌をふやけさせすぎてしまうので注意。細胞と細胞の結びつきが緩くなり、外的刺激が肌内部に入り込んでしまうことがあります。過剰に化粧水をなじませたり、シートマスクを必要以上に使ったりするのは避けた方が無難です」

8年、50回の試作を経て誕生した『リペア セラム ローション』

リペア セラム ローション
皮膚粗鬆症や皮膚痩せに着目する津田先生が手がける化粧品ブランド・TSUDA COSMETICSでは今年3月、初の化粧水『リペア セラム ローション』が誕生した。これまでTSUDA COSMETICSに化粧水はなかったが、顧客からのリクエストに皮膚科学の知見をもって応えた。
「お客様から、お肌の水分補給を強化したいというお声が届いていました。お客様が使いやすいローションタイプで、適切なエイジングケアができるように追求したところ、完成までに8年もかかってしまいました。
『リペア セラム ローション』は、納得のいくものができるまで試作を何度も何度も重ねました。0.01%まで注射器で調整し続け、ようやく理想の化粧水が完成! 開発番号No.51は、50回の試作を経てようやく完成した証しです」

肌が弱かった自分と同じ悩みをもつ人に届けたい

今でこそツヤとハリに満ちた肌の津田先生だが、かつては敏感肌で肌の悩みが絶えなかったそうだ。
「私と娘はともに敏感肌なので、私たちが試作品を試して荒れないかどうかはひとつの判断材料になります。私が皮膚科医になったのも、自分の肌悩みを解決し、同じ悩みをもつ人の力になりたいと考えたからです。
皮膚粗鬆症や皮膚痩せになる前に、健やかな肌を維持するためには、先に挙げたスキンケアの3つの基礎を地道に続けることが大切。『リペア セラム ローション』は妥協なく製品を開発しましたが、多くの方に喜んでいただけるように続けやすい価格でご提供しています。
化粧品の結果は、使う人の見た目で明らかになります。これからもTSUDA COSMETICSは、きちんとお客様のお肌で結果が出るように誠実に開発を行ってまいります」
皮膚粗鬆症にまではなっていなくても、皮膚痩せ、敏感肌、しわ、たるみ、くすみなど、前段階のサインが出ている人は多いだろう。TSUDA COSMETICSの3つのエイジングケアの要を参考に、肌密度を高めるスキンケアを始めてみてはいかがだろうか。

[1]皮膚粗鬆症・スキン-テア WOC Nursing Vol.8 No.5

Text by 継田 理恵(美容家/ライター)

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