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なぜ美容液級の成分を“化粧水”に? コスメデコルテ「黒麹発酵液」に込めた、毎日使えるエイジングケアの新常識
“発酵”と聞けば、多くの人が体に良いイメージを抱くだろう。化粧品業界でも「発酵液」は注目の成分だが、この秋、コスメデコルテが独自の“黒麹発酵液”を開発し、話題を集めている。
そもそも、なぜ発酵は肌に良いのか。そして、数多ある発酵成分の中で、なぜ今「黒麹」なのか。コスメデコルテ等の商品を担当するコーセー研究所の主任研究員・平 昌宏さんに、独自の老化研究から生まれた新成分の実力について詳しく聞いた。
PROFILE

平 昌宏(たいら まさひろ)
コーセー研究所 皮膚・薬剤研究室
主任研究員
そもそも発酵は、なぜ肌に良いのか?
発酵は体にも肌にも良いイメージがあるが、発酵とはどのような現象なのだろうか。「発酵とは、麹菌や乳酸菌、酵母などの微生物の力によって、物質が人間にとって有益なものに変化することを指します。逆に人間にとって有害となる場合は、腐敗と呼びます。
味噌や醤油も発酵によってできる食品です。素材を発酵させることによって、うまみ成分や栄養価、保存性も高めることができます。古くから日本人は多様な発酵食品を生み出していて、その技術は誇るべきものです。
さらに発酵によって作られる成分には、肌をアクティブな状態に導くことが期待されます。実際に、当社が行った細胞に発酵液を与える実験では、年齢にかかわらず細胞の働きが活発になることが確認できました。
一方で、肌のハリや弾力を生み出すもととなる活発な細胞は、年齢とともに減っていくことも独自のエイジングケア[1]研究で確認できています。このことから、当社でも発酵のもつ特性に期待し、さまざまな可能性を見出すために、研究をすすめています」
「これまでにない発酵液を」開発の原点にあった“4つの理想”

多くの発酵液が生まれるなか、コスメデコルテの理想とする発酵液を開発するまでには、多くの課題があったと、平さんは語る。
「肌に有用だと考えていた発酵液ですが、これまでの研究では、思ったような成分バランスにならなかったり、原料特有のにおいが原因で高濃度配合が難しかったりするケースがありました。私たちは、こうした課題をすべてクリアするため、(1)有用成分が豊富、(2)肌効果が高い、(3)高濃度で配合できる、(4)発酵特有のにおいが少なく使用感が良い、という4つのポイントを掲げ、これまでにない理想の発酵液の開発をスタートしました」
その理想の実現に向け、「飲む点滴」とも呼ばれる甘酒をヒントに、素材は麹と米に決定。数多ある種類の中から、最高の組み合わせを探す旅が始まった。
「発酵のスペシャリストの知見をお借りし、まず菌の種類を検討しました。多くの候補がある中で、肌にも良い有機酸を特に豊富に生み出す黒麹菌に辿り着きました。米には、栄養豊富な糠部分までまるごと使える玄米、その中でも水分の吸収性が高く発酵に適している『淡雪こまち』を採用しました」

素材と菌の最高の組み合わせまでこぎつけたものの、開発は困難を極めた。最大の壁は“におい”だったという。
「黒麹菌は生き物なので、発酵のコントロールが非常に難しい。栄養価を高めようとすると不快なにおいが出たり、一度成功しても安定して同じ品質のものを作れなかったり。製造プロセスでは数え切れないほど失敗し、そのたびに工夫を重ねてきました」
こうしたトライ&エラーの末に誕生したのが、独自の天然由来成分「黒麹発酵液(KUROKOJI®)」である。完成した発酵液には、39種のペプチド、18種のアミノ酸、353種の有機酸など、実に470種類以上もの成分が含まれている。
このように多様な成分を含む黒麹発酵液だが、確かな保湿効果はもちろんのこと、肌になめらかにする整肌効果までも見出している。黒麴発酵液単体でも美容液として成り立つほどの高機能さは、ついエイジングケア[1]を諦めがちな年齢の肌にも強い味方だ。
なぜ“美容液”ではなく“化粧水”なのか?
パワフルな黒麹発酵液を62%という高濃度で配合したのが、新製品「ユース パワー エッセンス ローション」だ。
とろみのある美容液の形ではなく、あえて化粧水の形として開発したのには理由がある。
「黒麹発酵液は、化粧品のベースとなる水と置き換えが可能です。水分量が多い化粧水の形で高濃度配合することで、その効果を最大限引き出せると考えました。また、化粧水は多くの方が毎日使います。化粧水の形にすることで、多くのお客様の日々のスキンケアの基本として取り入れていただき、この効果を実感していただきたかったのです」

パッケージにも、〈美容液・化粧水〉と明記されている。化粧水でありながら美容液としての機能、そして高い効果とあわせもつことを、明確に伝える狙いがあったのだとか。一般発売前からメディア関係者の間で高い評価を得ており、筆者が使用した際も、みずみずしく瞬時になじむ化粧水ならではの感触ながら、美容液を使用したかのようなもっちりとした確かな手応えが感じられた。
コスメデコルテが考える、エイジングケア[1]の未来
最先端の研究知見をもとに、エイジングケア[1]を追求し続けるコスメデコルテ。エイジングケア[1]をどのように捉えているのか聞いた。「エイジングケア[1]は皮膚科学における永遠のテーマであり、世界中でさまざまな研究がなされています。コスメデコルテでは、無理に年齢に逆らうのではなく、年齢の概念を超えた美しさを提案しています。
年齢サインも、人生を歩んできた証し。同時に、若々しくありたいと願うのは自然なことです。肌のハリ・つやを感じられると、心まで明るくなります。コスメデコルテは、お客様の人生の輝きの一助となるよう、お客様のありたい姿を化粧品や研究をとおしてサポートしたいと考えています」
黒麹発酵液を配合した「ユース パワー エッセンス ローション」は、9月16日から発売しているが、発売から10日あまりで数量計画比153%を記録し、ブランドの化粧水史上最高実績を更新しているそう。コスメデコルテが妥協なく追い求めた理想のエイジングケア[1]化粧水を、体感してみてほしい。
[1]エイジングケアとは年齢に応じたお手入れのこと
Text by 継田 理恵(美容家/ライター)













