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最新テクノロジー満載! パナソニックの美顔器「バイタリフト RF EX」の実力

2024.12.28
コロナ禍で在宅が増えたことにより「おうち美容」市場が活性化、高価格帯でも効果実感があればヒット商品になるなど、美容家電の勢いはとどまることを知らない。
そんななか発売されたパナソニックの美顔器「バイタリフト RF EX」も、実勢価格8万円弱という高価格帯にも関わらず、多くの支持を集めている。
そこで美顔器の最新事情や、バイタリフト RF EXに搭載されたテクノロジーを、パナソニックビューティの商品企画を担当する森田祐輔さんに聞いた。

PROFILE

森田 祐輔(もりた ゆうすけ)

パナソニック株式会社 ビューティ・パーソナルケア事業部 フェイス・ボディケア商品企画課

化粧品にはできない領域へと美顔器は進化

今回新たな美顔器を発売されましたが、パナソニックはいつ頃から美顔器を手がけるようになったのでしょうか?
パナソニックの創業者が松下幸之助ということはご存知だと思いますが、創業者が手掛けた商品は女性目線のものも多数あり、「ママチャリ」の原型は当社が開発したもので、当時の花嫁道具にもなっていたほどです。
美容行動に着目した最初の家電を発売したのは1962年。美容家電と言っても、女性がファンデーションをはたく動作を自動化したようなもので、今日のような美顔器とは少し異なるものでした。
その後、1970年には現在も販売されているフェイシャルスチーマーの初代機が発売されます。そこからさまざまな開発を経て、2008年にパナソニックビューティというブランドが誕生しました。
1970年に発売された初代スチーマー
美顔器は現在、どのように進化してきているのでしょう?
昔の美顔器は、イオン美顔器に代表されるような化粧品のサポートをする立ち位置だったようです。最近では、化粧品ではカバーできないような領域のエイジングケアを、電気の力でなんとかしたいという方向にシフトしてきていると感じています。
そのため現在の美顔器の主流は筋肉に電気刺激を与える「EMS」、ラジオ波と呼ばれる「RF」、この2つがメインになってきています。当社調べではありますが、美顔器市場の約7割はリフトケア美顔器[1]が占めています。
リフトケアの要望が増えた背景はありますか?
コロナ禍が大きかったと思います。マスクで肌を覆うことによる肌悩み、人に会わないことにより無表情なまま長く過ごした方が多かったのではないでしょうか。
特に表情筋という言葉はコロナがなかったらここまで広がらなかったのではないかと感じていますし、表情筋トレーニングのトレンドは今後も続いていくと予測しています。

トレンドのEMSとRFの機能とは

EMSとRFがトレンドとのことですが、実際にどのようなものなのでしょうか?
EMSは表情筋を効率的にトレーニングします。また温感を伝えるのがRFです。EMSとRFを全く異なる技術と思っている方が多いのですが、実はEMSとRFは同一線上にある概念なのです。
たとえば、当社のデュアルダイナミックEMSは5Hzと25Hzの2種類の周波数を使っており、一から十の位の数値であるのに対して、RFは4MHz(400万Hz)と単位が非常に大きな数値となります。
バイタリフトシリーズにはどのような歴史があるのでしょう?
2022年7月に発売された初代機が、「バイタリフト かっさ」です。もともと弊社には温感かっさという美顔器があったのですが、それに筋肉トレーニング機能のEMSを組み合わせたら、良いリフトケア美顔器ができるのではないかという発想のもとに開発をしました。
「バイタリフト かっさ」
それと並行して、ハンディタイプの美顔器の開発構想もスタートさせていました。それまでの弊社の美顔器は超音波とRFを組み合わせたものだったのですが、EMSとRFを組み合わせた機器の方が心地良い使用感を与えながら表情筋トレーニングができる魅力的な美顔器になると考え、バイタリフト かっさ発売の半年後、バイタリフトシリーズとしては2モデル目となる「バイタリフト RF」を発売しました。
その後、ブラシ型美顔器のバイタリフト ブラシも登場し、最新の「バイタリフト RF EX」がバイタリフトシリーズ4モデル目となります。
「バイタリフト RF EX」79,200円(税込)※編集部調べ
最新機ではどのように進化したのでしょうか?
機器で3つ、それ以外で1つ進化のポイントがあります。1つ目はデュアルダイナミックEMS EXです。刺激の広がり感や、筋肉を鍛えている実感など、使用実感が向上しています。2つ目は、RFの周波数を3MHzから4MHzにアップしました。3つ目はイオン導出機能です。これはイオンの力で角層浸透させることの逆で、汚れを除去する機能です。バイタリフトシリーズでは初の搭載になります。
それ以外の進化のポイントとしては、アプリのローンチです。現在は「バイタリフト RF」「バイタリフト RF EX」のみが対象機種ですが、お手持ちのiPhoneで顔写真を撮影すると、AIが肌分析を行い、スコア化して、おすすめのモードをリコメンドしてくれます。
さらに弊社で美顔器の「効果を感じない」方と「効果を感じる」方を調査したところ、効果を感じない方は誤った使い方をしている人が多いことがわかりました。そこでアプリでは美顔器の正しい使い方もレクチャーしています。

1秒間で周波数のリズムが完結するEMSの独自パターン

デュアルダイナミックEMSとはどのようなものでしょうか?
まずEMSは、波形、周波数、電圧値など、多様な電気特性があります。たとえば、よく皆さんも耳にする周波数で言うと、周波数が低いと筋肉は収縮と弛緩を繰り返し、周波数が高いと収縮状態が長くなります。当社も含め、各メーカーはさまざまな検討を元にオリジナルのパターンを作り、それに名称をつけています。
当社は5Hzと25Hzの2種類の周波数を組合せていることから、「デュアルダイナミックEMS」と名付けています。今回発売した「バイタリフト RF EX」では5Hzの周波数部分で従来よりも収縮の時間を長くすることで、筋肉を鍛えている実感を向上させています。
弊社のEMSにはもうひとつ特徴があります。それは1秒間でリズムが完結するということです。機器で顔を撫でる1ストロークの間に周波数を変化させることも検討しましたが、当て始める場所や当て方、当てる時間によってはムラができてしまう可能性があることから、短いリズムの繰り返しを採用しました。
ヘッドの形状にはどのような特徴があるのでしょう? 
4つの電極のうち、EMSは一番上と下、RFは4つの電極の間で電気を流して作用させています。
EMSは電極間距離が短くなると痛みが強くなり、広がると緩和されます。一方で、RFはこの距離が短い方が早く温まり、広くなると温まるのが遅くなります。肌への効果実感と痛みの緩和を追求した結果、この間隔が最適解だということになりました。また、機器は引き上げる方向に動かしていくのですが、お客様から「段々の部分が肌をキャッチしてくれる」というコメントをいただいたこともあり、肌を引き上げやすい設計に仕上げることができたと考えています。
今後美顔器はどのように進化すると思いますか?
2010年代ぐらいまで、美顔器は美容クリニックの技術を参考にして商品化するという観点で進化をしてきました。
今後はそれよりも、ユーザーのインサイトに基づいた機器開発が重要になってくるでしょう。化粧品と同じように、ニッチなニーズだと思われていても、痒い所に手が届く機能で、化粧品では得られないワンランク上のケアが実現できるものが増えてくると思います。弊社も、リフトケアといえば、バイタリフトだよねと言っていただけるぐらい支持のある商品を作っていきたいです。
人気の高まりとともに新たなテクノロジーが生まれ続けている美顔器業界。最新技術の持つ力を自身の肌で感じてみてほしい。

《註》
[1]引き上げるように機器を動かすこと

Text by Junko Hayashida

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