

ON/OFF SKIN – 僕らの美容、これからの美容
ウエンツ瑛士、40代の発光美肌の秘訣 「毎日の習慣」が肌に良いことずくめだった
幼少期から芸能界に身を置き、昨年40歳という節目を迎えたウエンツ瑛士さん。年齢を感じさせない変わらぬ美肌には、業界の内外から定評がある。そこには一体、どのような美容意識が隠されているのだろうか。
人生の大半を表舞台に立つ仕事に費やしてきたウエンツさんに、自身の「ON / OFF」時の美容について詳しく伺った。
PROFILE
ウエンツ 瑛士(うえんつ えいじ)
4歳でモデルデビュー。9歳の時、劇団四季のミュージカル『美女と野獣』のチップ役で役者デビュー。その後、俳優・タレントとして活躍する傍ら2005年~2016年2月まで小池徹平とのデュオ「WaT」として活動。『第56回NHK紅白歌合戦』にメジャーデビューから史上最短で初出場を果たす。2007年には映画『ゲゲゲの鬼太郎』で主演の鬼太郎に抜擢され、第31回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。
2018年に演劇・語学留学のため渡英。2020年に日本での本格活動復帰。TV・ラジオなどでMCとして活躍する傍ら舞台・映画・ドラマ・コンサート・LIVEなど活躍の場を広げる。直近ではパルコ劇場「オーランド」、よみうり大手町ホール「WAR BRIDE」、清塚信也とのコラボリサイタルや「カキンツハルカ」として音楽も精力的に活躍中。
活動に関して詳しくはウエンツ瑛士オフィシャルモバイル http://wentz.fanmo.jp/
「メイクは隠すもの」だった時代。スキンケアは今もシンプルに
幼少期から芸能界の第一線で活躍されていて、スキンケアやメイクは身近な存在だったと思います。ウエンツさんは「美容」をどのように捉えていますか?
僕は仕事柄、長年スキンケアやメイクをしてきてはいるものの、僕が育ってきたのは芸能界でもまだ「男性が化粧をしている事実は隠すべき」という価値観の時代だったんです。たとえば密着系のドキュメンタリー番組でも、メイクをしているシーンは絶対に使わなかったですね。それは僕に限った話ではなく、業界全体がそうだったと思います。当時は、メイク姿を見せると女性ファンが減ってしまうような空気感が実際にありました。また男性のメイクといえば、ビジュアル系バンドの方々がするイメージが強かったですね

そうした当時の名残もあってか、正直なところ、いまだに美容に対して強いこだわりがあるわけではないんです。基本的には化粧水と乳液を使うくらいですね。アイテムも、ポンプタイプの乳液で、かつベタベタしないものを選んでいます。
美容液やクリームといった類いは、実はまだ使ったことがないんですよ。製品をいただく機会もあるにはあるのですが、自分の肌に合うかどうかの判断には時間がかかりますし、僕にとってはなかなか難しい分野でもありますね。
健康へのこだわりは人一倍。内側からのケアを最重要視
40歳と知って驚きましたが、若々しい肌の秘訣は何だと思いますか?
30代に入ったころから、健康を強く意識して食事の内容をガラッと変えました。皆さんから「若く見えるね」と言っていただけるのは、体の外側よりも、中に入れるものに誰よりもこだわっているからかなと思います。基本的に食事は自炊ですし、ご飯は白米から玄米へ、パンは全粒粉に変えて、納豆も黒豆のものなど数種類を取り寄せて食べています。また、毎朝食べるヨーグルトは、1週間ごとに種類を変えるようにしています。ずっと同じ菌種だとあまり良くないと思っていて。スーパーでその時々の「特売のもの」を買うようにすれば、意識しなくても自然と体に入れる菌を変えられるんですよ(笑)。水に関しても、毎日3リットルくらいは飲んでいると思います。

食事を変えてみて、体感としてどんな変化がありましたか?
肌の調子が良くなっただけでなく、疲れにくくなったと実感しています。もちろん年齢は重ねているので、相対的に見れば昔より疲れやすくなっているとは思うんですが(笑)、その老化のスピードをうまく抑えられている感覚がありますね。先日、マネージャーやメイクさんと一緒に、血糖値を測るセンサーを腕に貼って、アプリで記録するという試みをやってみたんですが、これが面白かったですよ。食べたものや食べる順番、食べるスピードが、実際の血糖値にどう影響するかが可視化されるんです。
「これを食べたらこんなに血糖値が上がった」とか、次の日の肌の調子が良いときや悪いとき、「原因は多分あれだな」と思い当たったりとか。こうやってデバイスを使って数字やデータを見て、自分なりに工夫してみるというのが好きなんですよね。
データという観点で言うと、近年はAIを使った美容アプリや、大学との共同研究による美顔器なども出てきていますね。
そういうの、めちゃくちゃ気になります! 僕を含め、男性は「研究」や「プロダクト」としての面白さから美容に関心を持つ人は多いと思いますよ。僕は吹き出物ができる場所が毎回一緒なので、きっとそこには何か原因が潜んでいると思うんですよね。それが可視化されるテクノロジーがあったらすごく興味深いですよね。以前、テレビの企画で肌の奥にある“シミ予備軍”を測ったことがあるんですが、結果はかなりヤバかったです(笑)。ただこれから実際にシミが出てきたとしても、無理に消そうとするよりは、うまく付き合っていけたらいいなと思っています。

留学中に感じた、ヨーロッパと日本の美容観の違い
日本や韓国、中国では、男性も女性も美白を目指し、脱毛する美容観が定着していますが、ウエンツさんが留学したイギリスの美容観はいかがでしたか?
イギリスでは、もっとナチュラルでしたね。いろんな人種の人が暮らす国なので、とくに肌の色については口にすることさえタブーですし、髪の色もそれぞれです。日本やアジアの多くの人が「美白」を良しとするのは、文化・民族的な感覚が影響しているんじゃないかと思います。僕は日焼けするとすぐに赤くなって痛みが出てしまうので、仕事のときはメイクさんに日焼け止めを塗ってもらっていますが、プライベートではまったく塗っていなくて。まだ目立つシミは出てきていませんが、「日焼けしたな」と感じたらビタミンCが多い食べ物を積極的にとったり、化粧水を多めにつけたりするようにはしています。
今、番組でぺこ(peco)ちゃんと共演しているんですが、ぺこちゃんは昔のアメリカの女の子みたいなファッションが好きで、むしろ「そばかすが欲しい」タイプなんですよね。
こうした美に対するさまざまな価値観に触れることで勇気をもらうというか、シミやそばかすをネガティブに捉えすぎず、年を重ねることで生まれてくる魅力を大切にしたいなと思っています。

ウエンツ瑛士のONとOFF 大切にしている1日の流れ
仕事のとき、いわゆるONのときは、何か美容面にこだわっていますか?
メイクやヘアに関しては、すべてプロにお任せです。ヘアメイクをセットしてもらって着替えると、仕事のスイッチが入ります。一度ヘアメイクさんに仕上げてもらったあとは、自分の見た目は気にせず、共演者の方に意識を向けることを重視しています。崩れた状態も含めて、すべてさらけ出して皆さんに見てもらうようにしていますね。YouTubeは自分でやっているので、すべてセルフです。ヘアアイロンも今まで触ったことがなかったので、指原(指原莉乃)さんにどこで買えばいいか教えてもらって、必死に自分でやっています。美容に関しては、僕は完全に聞く側です。
一方で、OFFのときはどんなふうに過ごしていますか?
朝はまず掃除ですね。部屋の整理やゴミ捨てをして、食洗機を回して。片付いていないとリラックスできませんし、いただいたお香も、散らかった部屋で使うのは申し訳なくて。掃除のあとは、外出してプールへ行きます。玄関にセットを常備していて、少しでも時間があれば泳ぐようにしています。ここ1年続けていますが、水の中だと不思議と思考の整理ができるんですよね。朝運動しておけば、午後ダラッとしても罪悪感がないですし、運動後にきれいになった部屋へ帰る瞬間が、一番心が落ち着く気がします。
水が好きなので、お風呂も毎日41℃で15分ほど浸かります。頭まで潜ると、ヘッドスパいらずで気持ちいいんですよ。「マッサージが良い」とよく聞きますが、それならお風呂に潜ればいいじゃんって(笑)。長時間潜れるように、太めのストローを咥えて入浴していた時期もありました。
入浴中も上がったあとも、スマホやテレビは見ません。30〜40分ぼーっとしたり髪を乾かしたりして、そのままベッドへ向かう。この一連の流れを大事にしています。

これからの美容のあり方。40代の“なりたい姿”
これから、美容にはどう向き合っていきたいと思いますか?
美容室やヘアメイクで素敵な見た目にしてもらうと、「内面も追いつかなくては」と思うんです。健康という意味での内面だけではなくて、人との接し方や人柄といった部分でも。僕は性格上、外面の美しさだけでは満足ができませんし、むしろ外側が仕上がるとハードルが上がって、「もっと内面も素敵にならなきゃ!」という感覚になります。40代になって、もっと自分に正直でいたいなと思っています。ありのままの自分でいることが、周りのみんなにとっても幸せであるような、そんな自分になりたいですね。
美容面では、無理に年齢に抗うようなことはせず、人に対して良い笑顔を向けられることを大切にしていきたいです。外面の感じの良さだけでなく、中身もしっかりと伴った素敵な40代を目指したいと思っています。
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Photo by Akinori Kawanishi
Text by 継田 理恵(美容家/ライター)











