全商品が手のひら サイズのミニサイズコスメ「
minum(ミニュム)」は、ワンコイン価格ながら使い心地や品質にもこだわって開発されたコスメアイテムということで、SNSを中心に話題となっている。
複数のアパレルブランドを展開する
株式会社yutoriと、化粧品の開発・製造・流通を担うメーカーである
株式会社i.Dとの共同プロジェクトによって誕生した。今年3月に発売されて以降、ターゲットのZ世代を中心に購入者が急増し、取扱店舗も拡大している。
価格と品質の両立、そしてSNS発信力の獲得には、両社の創意工夫と努力が重ねられた。取材を通じて、その裏側に迫ってみた。
高まる低価格帯のコスメ需要
minumはワンコインで購入できる、低価格帯を実現しています。昨今のプチプラコスメの市場動向と需要はいかがでしょうか。
100円ショップやスリーコインズなどで手軽にコスメが購入できるようになり、低価格帯のコスメの売り上げはかなり伸びているようです。「SHEIN」オリジナルコスメライン『SHEGLAM』も要因のひとつでしょう。一方で、中間価格帯が厳しくなってきていている印象もあり、プチプラかハイブランドかという二極化が進んでいます。これはアパレル業界と同様の傾向ではないかと思いますね。百貨店のハイブランドは好調ですが、中価格帯の商品はコスメ市場においても選ばれにくくなっているのかもしれません。