牛丼でおなじみの
吉野家が、化粧品業界に本格参入を発表した。
飲食業から化粧品業界へと進出する理由、オーストリッチオイルの効果について吉野家ホールディングス・SPEEDIAの辻智子さんと、練木寛子さんに話を聞いた。
PROFILE|プロフィール
辻 智子(つじ ともこ)
吉野家ホールディングス執行役員 株式会社SPEEDIA CTO
牛肉のイメージが強い御社が、なぜダチョウに力を入れはじめたのでしょうか?
辻吉野家は今年、創業125年、チェーン展開を開始して56年目を迎えたのですが、弊社の歴史は、常に牛肉をめぐる情勢に左右され続けてきました。
多くのお客様に愛されてきた牛丼の品質を守りながら、持続的に事業を成長させていくためにはどうしたらいいかと考えた結果、牛肉だけに頼らない畜種分散を行うことが必要だという結論に達しました。
また、食糧の社会課題もありました。人口増加や気候変動など、さまざまな課題があるなかで、人々の健康を支え続けるためには、1つの食糧に集中するのは避けて、多様なものを選択するべきだと考えたのです。
食料品や日用品が値上がりをしていますが、価格と品質を守るためにも、牛肉以外に目を向ける必要があったということですね。