常に画期的なアイデアを形にしてきたことで、ランニング業界ならずとも注目を集めてきたOn(オン)。そんな話題の同ブランドが、今度はランニングシューズのサブスクリプションサービス「
Cyclon(サイクロン)」を開始した。ランナーがシューズを所有しないことで生まれるリサイクルの仕組みを生み出したOnが目指すランニング業界の未来とは。
ユーザーがシューズを所有しないことで循環させる
昨今、スニーカー業界でも環境に負荷をかけない素材でシューズを作るなど、サステナブルな取り組みが盛んに行われている。今回、紹介するOnのシューズサブスクリプションサービスは、シューズを100%リサイクルするための仕組みだという。サブスク=使い放題というと、どうしてもリサイクルという部分と結びつかないイメージもあるが、その真意のほどをPRを務める前原さんに聞いてみた。「このサービスは、ランナーがシューズを所有しないことで廃棄させないというサイクルを生み出しています。このサービスで用意したシューズは『Cloudneo(クラウドネオ)』というシューズで、サブスクを通じてのみ使えるモデルとなっています。ランナーたちはこのCloudneoを履いて走り、ある程度履きつぶしたらそれを返却して新しいシューズを入手します。Onでは返却された古いシューズをリサイクルして再び、Cloudneoを製造してCyclon(サイクロン)のシステムの中に戻します。これを繰り返すことで、バージン素材の仕様と大量の廃棄物を減らすことができるのです」