ブロックチェーンを活用し、「電気の生産者の見える化」などに取り組んできた
株式会社UPDATER。同社の新規事業として注目を集めているのが、そのブロックチェーン技術を「モノの価値やお金の取引の見える化」に応用したSDGsプラットフォーム事業「
TADORi」だ。
今年の10月には、商品が完成するまでのストーリーやお金の支払い先をたどることができる「タドれるシリーズ」第5弾として、モンゴル産の「
タドれるカシミヤ」を発売した。今回の取り組みでは、同社のブロックチェーンがどのように使われ、何が実現できたのだろうか。
そこで今回、同社の「TADORi」事業の責任者を務める野澤貴子さんに「タドれるカシミヤ」を中心に、事業の内容と、今後の展開などについて聞いた。
「顔の見えるライフスタイル」を提案する
はじめに、SDGsプラットフォーム事業「TADORi」は、2021年7月から始まった新規事業だが、どのような目的のもとにスタートしたのだろうか。「当社は、電力事業者の中では、初めてブロックチェーンを活用した企業なのですが、そこで電力のトレーサビリティーを実現しました。そこから、電力以外でも『顔の見えるライフスタイル』を提案したいと考え、商品がどこでどのように作られ、誰が何に支払っているのか、透明化することに取り組もうと始まったのが『TADORi』です」