令和になった今でも皆の記憶とともに愛されているBETTY'S BLUE(べティーズブルー)。
「BETTY'S BLUE」のブランド名を耳にしたとき、世代によってその印象もだいぶ変わってくるだろう。90年代に青春時代を過ごした者は、ストリートやラフォーレ原宿でひときわ目立つ、斬新なデザインのレディースラインに憧れを抱いた。そして、ジュニアラインに転向した2000年代初頭に幼少期を過ごした者は、ジュニア雑誌やテレビなどのメディアを通してBETTY'S BLUEを知り、憧れを抱いたのではないだろうか。世代によって印象は違っても、BETTY'S BLUEのカラフルでポップなデザインが私たちを魅了したことは間違いない。
1990年べティーズ・ブルーブック「月刊キューティー特別編集 べティーズブルーBOOK」1990年11月1日発行 JICC出版局BETTY'S BLUEは、デザイナー・あべ真司によって、1985年にスタートしたブランドだ。
「カラフルな洋服は気持ちがいい。カラフルな洋服は元気にもなれる。だから私たちはみんな、ベティーズ・ブルーが大好き!」
ブランドムックに記載されていた文章通り、BETTY'S BLUEの色使いはデビュー当時から多くの女の子の心を掴んだ。そして、BETTY'S BLUEのカラフルでポップなデザインは瞬く間にストリートで話題になる。
原宿から発信される「原宿系」というと、90年代後半のような服飾学生を中心とした個性的な服装や奇抜な服装でカルチャーを発信している印象が強いが、90年代前半の原宿系は主にクラブカルチャーが人気だった。