1938年にアメリカ、オレゴン州ポートランドで誕生した「
Columbia(コロンビア)」。アウトドアブランドとして世界的に広く知られ、Columbiaのマザーと呼ばれるガート・ボイルという人物の存在も名物経営者としてファンの間で有名だ。
「Columbiaはもともとハットや、スキーウエアなどの卸売からはじまった会社で、1番最初に作ったオリジナルアイテムが『マルチポケットフィッシングベスト』です。
ガート・ボイル氏の夫がコロンビアリバーで釣りをする際にリクエストされて彼女が手作りしたベストが元になり、オリジナル商品として1970年代に発売されます。以後、さまざまなブランドからフィッシングベストが発売されるようになりますが、Columbiaがパイオニアで、現在も素材や仕様をブラッシュアップしながらリリースされ続けているアイテムです」
「ファーストモデルとなるこのアイテムは、水にぬれないように短めに設定された着丈、胸元の複数のフラップポケット、下方に2重に配されたジップポケット、そしてロッドを固定するループといった特徴的なディテールが、すでに採用されていることがわかると思います。
徹底してユーザー目線に立ち、アウトドアでリアルに機能するギアとしての服作りを続けてきたコロンビアの姿勢を象徴するようなアイテムになっていると思います」
Columbia PFGスタート
1996年、フィッシングに特化したラインColumbia PFGがスタートする。アウトドアで培われた独自のテクノロジーを徹底したディテールに落とし込んだというコレクションについて引き続き伺っていこう。「1980年代には森の中で生活するハンターたちのために「耐久性」や「動作性」に優れたハンティングコレクション、『Columbia Performance Hunting Gear(コロンビア パフォーマンス ハンティング ギア)』、『Columbia PHG(コンビア ピーエイチジー)』がスタートし、それに続くかたちで、フィッシングラインColumbia PFGがスタートします。