2000年代初期に流行したファッションを指した「Y2K」という言葉も、世間に浸透してから3年あまりが過ぎようとしている。最初は目新しさがあったこの言葉も、最近ではメディアでよく使われるようになり、令和の流行ワードのひとつになった。
そして、ネクストトレンドとして新しく生まれたワードが「Y3K」だ。
「Y3K」は、3000年代の近未来をイメージしたファッションのことを指す。“AI”や“メタバース”からも影響を受けているサイバースタイルはこれからの新しい流行としても最注目されている。
しかし、サイバーファッションは90年代後半からすでに存在し、原宿を中心として当時はストリートでブームになった。
Y3Kと90年代後半に原宿から生まれたサイバーファッションは「近未来」をイメージしているという共通点はあるが、両者の違いはどこにあるのだろうか?
今回はサイバーファッションのカリスマ・あっち先生とともに、サイバーファッションの歴史と 魅力を考えてみた。(取材・執筆/Tajimax)
「AIKA ELECTRONICS」の立ち上げの経緯と90年代後半の原宿のサイバーファッションブームについて教えてください。
まだ少年だった僕が98年頃から原宿のストリートに興味を持ち始め、サイバーのジャンルに没頭していつの間にか
AIKA ELECTRONICS(アイカエレクトロニクス)はスタートしました。