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2024.01.19

レザーアイテムのエイジングを楽しむなら「IL BISONTE(イル ビゾンテ)」の他にはない

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イタリアンレザーを使い50年以上にわたりこだわりのレザークラフトアイテムを作り続ける「IL BISONTE(イル ビゾンテ)」。使えば使い込むほどにヌメ革のエイジングが楽しめ、世界中にファンがいることでも知られているブランドだ。
今回はIL BISONTEの歴史とレザーエイジングの世界を株式会社ルック 事業本部 D.C事業部 イル ビゾンテ企画課長 西野徳明さんにお話を伺った。
「1970年イタリア トスカーナ州のフィレンツェで創業し、創業者はワニー・ディ・フィリッポという人物で、ブランドを始める前は、世界中を旅して回るヒッピーのように暮らしていて、アメリカ西部のネイティブアメリカンに深く感銘を受けけたそうです。IL BISONTEの『IL』はイタリア語で『ザ』、『BISONTE』は『バイソン』という意味でゴロにもバイソンをあしらっています。
その後ワニー氏のパートナーとなる人物の親戚が鞄工場だったこともあり、そこで手先の器用さを生かし、革細工のアイテムを作りはじめました。それが評判を呼び、自らアトリエを構え、顧客を獲得しブランドは成長していきました。ワニー氏は見た目も個性的で、創業から50年以上が過ぎた今でもブランドのアイコニックな存在となっています」
創業者のワニー・ディ・フィリッポ氏
創業者のワニー・ディ・フィリッポ氏

ダ・ヴィンチの時代から文化で発展した街、フィレンツェでのものづくり

IL BISONTEが50年以上にわたり変わらぬこだわりのクオリティを守り続けているのには、フィレンツェという土地と環境が大きく関わっているという。それについて引き続きお話しいただこう。
「今でも本店はフィレンツェにあり、本社はフィレンツェ郊外のポンタッシエーベというエリアにあります。そこにはタンナーや職人がみんな集まっているので、自社工場をはじめとしたネットワークで生産されており、もともとのテーマでもある“Made in Italy”、“Hand made”をいまだに守りながらブランド展開しています。
フィレンツェというのは日本でいうところの京都のような街で、レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロの時代からたくさんの芸術家や職人が集まる街でした。その中には革細工の職人もいて、時代が変わっても革細工の文化はしっかりと根付いている街です。この環境がIL BISONTEのものづくりに大きく関わっていると思います」
現在のIL BISONTEの工場
現在のIL BISONTEの工場

世界三大レザーのひとつイタリアンレザー

ワニー氏が“IL BISONTEの命”というぐらい重要な存在であるイタリアンレザーについてお話を伺っていこう。
「イタリアンレザーはトスカーナ州のサンタ・クローチェというエリアで作られており、IL BISONTEのアイテムづくりには欠かせません。イタリアンレザーができるまでにはすごく手間がかかります。バケット製法といって、天然の植物から採れたタンニンでなめし、オイルの加工などを施したベジタブルタンニンなめしは、レザーとして仕上げるのに1ヶ月以上かかるといいます。
簡易的なクロムなめしが増えていくなか衰退した時期もあったのですが、昔ながらの製法を守ろうということで、今は植樹したりなどのルールづくりをしながら、伝統的なイタリアンレザーは今も作り続けられています。
さらに協会があり、昔ながらの製法を守る高い技術を持つタンナー(革なめし工場)に認定を出し、イタリアンレザーの品質維持も行われています」
IL BISONTEが使用しているイタリアンレザー
IL BISONTEが使用しているイタリアンレザー
革を染めるドラムとワニー氏
革を染めるドラムとワニー氏
IL BISONTE最大の特徴であり、人気の要因でもあるエイジングについて知っていこう。下の写真を見てほしい。向かって左上から右下にいくにつれてエイジングしていることがわかる。使えば使うほど“アジ”が出て、育てていくような楽しさがファンの心を掴んできた。ここからはエイジングのお話をさらに伺っていこう。
「ヌメ革を使い続けると表面が滑らかになり、色もアメ色になり、ツヤが出てきます。クリームなどを塗っているわけではなくただ使い込んでいくだけでそうなってくるんです。これもイタリアンレザーの特徴だと思います。
裏地のない一枚革でできているので、その人の使い方によって形も変わっていき、自分に合った道具のような存在になっていくのがIL BISONTEのエイジングアイテムの特徴です」
写真、向かって左から新品、1年、10年と使った革のエイジングの様子
写真、向かって左から新品、1年、10年と使った革のエイジングの様子
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