ハワイへ渡った日本人移民がはじめたISLAND SLIPPER
まずはブランドの歴史から紐解いていきたい。ルーツを辿るとひとりの日本人移民へたどりつく。ISLAND SLIPPER創業のお話から三浦さんに伺っていこう。「ハワイへ移住した日本人『本永 瀧蔵(もとなが たきぞう)』という人物が、1946年にオアフ島でISLAND SLIPPERを創業します。当時ハワイは今のような観光地ではなく、サトウキビ畑やパイナップル畑が広がっているようなイメージの島で、そんななか本永氏がサンダル作りを生業としたのが、ブランドのはじまりといわれています」
「そこで本永氏が作ったサンダルは日本ではお馴染みの草履や雪駄をベースとしたものでした。アメリカ本土では『Flip-Flops(フリップ フロップ)』と呼ばれていたサンダルを日本人たちは“スリッパ”と造語的に呼んでいたのですが、それがきっかけでハワイでのサンダル屋さんの多くは“SLIPPER STORE”という看板をあげていたり、トングタイプのサンダルのことをスリッパと呼んだりする人が多いといいます。