アメリカを代表するアウトドアブランド「
L.L.Bean」といえば、「ボート・アンド・トート」や「ビーン・ブーツ」が有名だが、1世紀を超える歴史を持つ老舗はアウターにも名作が揃う。
そのひとつが今回ご紹介する「
フィールド・コート」だ。水を弾くコットンキャンバスや両肩のガンパッチなど、機能的なディテールがちりばめられたその姿には、“着るアウトドアギア”という言葉がしっくりくる。
100年も前に誕生したアウターが、なぜ現代の服好きを惹きつけるのか? PRの中村寛規さんとともに、このコートが持つ色褪せない魅力の正体を探ろう。
PROFILE|プロフィール

中村 寛規(なかむら ひろのり)
エル・エル・ビーン・インターナショナル L.L.Bean PR
1946年のカタログ。この年、アメリカの「サタデー・イブニング・ポスト」誌にL.L.Beanに関する記事が掲載され、およそ19,000件の問い合わせがあったというL.L.Beanの歴史は、1912年、森林地帯が州の約9割を占めるメイン州で始まった。
「設立者はレオン・レオンウッド・ビーン(以下ビーン氏)で、ブランド名は彼の名前に由来します。アウトドアマンでもあった彼は、滑りやすかった当時のアウトドアブーツを改良し、メイン・ハンティング・シューを開発しました。
この靴はヘミングウェイやベーブ・ルースといった著名人にも愛用され、後にビーン・ブーツと呼ばれるようになりました。また、1944年にはキャンバス生地を使ったビーンズ・アイス・キャリアというバッグを開発します。