今年の3月にグランドオープンした
新宿オカダヤ本店。アクセスの良さから、手芸の趣味はなくても一度は訪れたことがある人もいるのではないだろうか。
手芸が趣味の人から、服飾学生、コスプレイヤー、スタイリストまで、長年にわたって多くのものづくりをする人に愛され続けているオカダヤは、どんな軌跡を歩んできたのだろう。
また新しくグランドオープンした新宿本店は、以前と変化したところはあるのだろうか。今回は、
株式会社オカダヤの営業促進グループ・齋藤和妙さんと、衣装生地・特殊生地担当 鈴木まどかさんにお話を伺った。
1927年(昭和2年)に誕生した、総合服飾材料店オカダヤ
新宿オカダヤ本店は、新宿アルタがあった近くのモア2番街の路面にある。年間を通して多くの人が手芸材料を求めて訪れるが、オカダヤはどのような経緯を経て、総合服飾材料店として確立したのだろうか。「最初は、紳士服のボタン専門店としてスタートしたと聞いています。
当時の紳士服はすべてオーダーメイドであったため、オカダヤではボタンだけでなく、裏地や針、糸といったあらゆる洋裁道具を取り扱っており、全国から多くのお客様が訪れていたそうです。
そこから徐々に取り扱うアイテムが増え、現在のような総合服飾材料店として、さまざまな手芸用品を扱うようになりました」(齋藤さん)