1980年代、当時社会現象にもなった大人気アイドルグループ“おニャン子クラブ”が着ていた水兵がトレードマークのブランドとして、「
SAILORS(セーラーズ)」を記憶している人も多いのではないだろうか。渋谷のわずか9坪のショップで年商28億円を記録したという伝説のお話を、株式会社セーラーズ 代表取締役
三浦 静加(みうら しずか)さんに伺った。
19歳で起業、日芸 裏の江古田の店舗
SAILORS誕生の前には、その前進となるショップがあったという。このショップなくして、あのSAILORSの1980年代の伝説はなかったといってもいいだろう。ブランドのルーツでもあり、三浦さんの歴史でもあるこの時代のお話から聞いていこう。
「週に何度か東京 江古田にお花を習いに通っていて、日芸(日本大学芸術学部)の裏手にある、いつも閉まっている5坪ぐらいの物件がずっと気になっていました。
親戚がアメ横でジーパン屋をやっていたので、そこからジーパンを仕入れて、その物件でお店を開いたのが最初のきっかけです。私が高校を卒業して3ヶ月が経った19歳のころでした」