僕たちが普段着ている「Tシャツ」は、一体どうやって生まれたのだろうか。
ルーツは19世紀にヨーロッパで生まれた肌着といわれている。世界に広まったきっかけは第1次大戦中、アメリカ軍の兵士がフランス海軍の肌着を本国に持ち帰ったことから。第2次世界大戦中、アメリカ軍はコットン製の肌着を採用し、戦後も復員した兵士たちがそれを着続けたことで民間へ普及していった。
そして、ファッションアイテムとして認知を広げたのは、映画の影響が大きい。1951年の『欲望という名の電車』ではマーロン・ブランドが、1955年の『理由なき反抗』では、ジェームス・ディーンが作品中でTシャツを着用した。それまで下着だったTシャツは、一躍、スタイリングの主役となるトップスとなった。その後、スポーツや音楽、企業の宣伝など、さまざまなカルチャーと結びつき、発展していった。
今回はクリエイティブ・ディレクターのガイドのもと、現代へと受け継がれるSUNSPEL のTシャツの系譜を辿ろう。