新1万円札の顔になった渋沢栄一。「近代日本経済の父」と言われ、数々の企業を設立し、社会公共事業や福祉・教育に力を注いできた人物として広く知られている。
渋沢の経営やものづくりの理念を継承し、挑戦的な帽子づくりとさらなる発展に取り組むブランドということで、同社商品統括部の山本勇樹さんに「Tokio hat」の歩みと帽子文化の広まりについてお話を伺った。
PROFILE|プロフィール

山本 勇樹(やまもと ゆうき)
オーロラ株式会社 商品統括部
広報宣伝室長 兼 ブランドマーケティング第一部MD
服飾専門学校卒業後にイタリアに留学し、ニットを専攻。
帰国後、デジタル関連の企業を経て、2011年にオーロラ株式会社の子会社だったボルサリーノ ジャパン株式会社に入社。帽子の企画に加え、プレスやWEB管理など多岐にわたる業務に携わり、2018年にオーロラ株式会社に異動。一貫して帽子の企画に携わり、過去の経験よりWEB事業の立ち上げから広報宣伝室も兼務し、現在に至る。
公式Instagram
渋沢史料館所蔵最初にオーロラ株式会社と東京帽子株式会社の関係について教えてください。
オーロラ株式会社は1896年創業で、再来年には130周年を迎えます。洋傘と和装のショールの卸売業から始まり、1993年から婦人用の帽子も扱うようになりました。現在も百貨店を中心に、様々な販路へ販売しております。弊社は、東京帽子株式会社の紳士帽子事業を2007年から事業継承いたしました。帽子の型や従業員も含めて継承し、歴史を受け継ぎながら時代に合わせた提案を続けてお ります。