少女が憧れ る職業というのは、時代によって変わるが、今井康絵先生の描く職業に憧れた人も多いだろう。
『シンデレラコレクション』ではモデル、『原宿バンビーナ』ではファッションデザイナー、『はじけてB.B』では歌手…と誰もが一度は憧れる職業を作品にしてきた。
その作品の中でも、特に『シンデレラコレクション』は、モデルという職業にただ憧れるだけではなく、本気で目指すきっかけになった人もいたはずだ。
今回は平成の『ちゃお』で、常に少女の夢を描き続けてきた今井康絵先生に、当時のエピソードを交えつつ、各キャラクターの衣装、また今井康絵先生が描いた平成の女の子について語っていただいた。
PROFILE|プロフィール
今井 康絵(いまい やすえ)
漫画家
10月23日東京生まれ。犬と猫が好き、趣味はバレエ。
2003年、デビュー作「たなばたラプソディー」でちゃお(小学館)に登場。以降、児童書からコメディ、ホラー、歴史ものまで幅広いジャンルの作品を発表。主な作品に「スターダムドリームズ」(プロレス漫画/ぷっちぐみ)、「あなたのスマホ 知らないアプリ入っていませんか」(ホラー/妻プチ)など。Comic I'ma(アイマ)でも作品を連載中。2024年4月には学習漫画「エリザベス2世」新刊が発売予定。
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2000年代に少女を夢中にさせたナルミヤ・インターナショナルは、アパレルの枠を飛び超えて、少女漫画の世界にも影響を及ぼした。
2003年に『ちゃお』で連載された『シンデレラコレクション』は、メゾピアノとコラボレーションした作品であり、真面目でオシャレに興味のなかった主人公・夏川ニーナが、モデルに 応募してさまざまな苦難を乗り越える物語だ。
作品の中でニーナは、全編を通してメゾピアノの服に身をつつみ、戸惑いながらもモデル業に奮闘していく。