1977年、アメリカのチノパンそのものを日本で作ろうという人がいた。
ブランド「BARNSTORMER(バーンストーマー)」の創業デザイナーだ。アメリカから輸入されたミシンを揃え、アメリカのチノ生地を再現し作り上げたチノパンはのちに“パンツのBARNSTORMER”と呼ばれる様になった。
清澄白河の隅田川沿いにあるアトリエ兼ショップにて、創業者の息子である2代目デザイナー海老根モンロウ氏に創業当時から現在までのお話しを聞かせてもらった。
清澄白河にあるBARNSTORMERのアトリエ兼ショップ。商品の他、ブランドの世界観を作る様な物が飾られているMADE IN USAを日本で作る
「1977年に先代である父が立ち上げました。その当時はアパレルメーカーが今ほど沢山あった訳ではなく、インポーターのような海外ブランドを持ってくる会社やインポートセレクトショップみたいなものが出来て来たという時代でした。その時、父はインポートのものを持ってくるのではなく、『アメリカのそのままの物を日本で作ろう』という考えでした、当時の国内生産はまだどちらかと言うと、仕立屋さんとかオーダーメイドが主流で既製服の種類が少なかった時代。その中でパートナ ーシップをとってくれる工場を探し、日本でアメリカのミシンを輸入している会社経由でミシンを用意して、アメリカと同じものを日本で縫えるようにという準備を進めました。
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