アジア・日本のフェムテック市場を牽引しているfermata(フェルマータ)株式会社。2019年の創業以来、「あなたのタブーがワクワクに変わる日まで」をビジョンに掲げ、未だタブー視される傾向にある女性のウェルネス課題を解決・支援する事業を行っている。 “フェムテック”は近年ますます浸透しており、商品をさまざまなショップで見かけたり、イベントなどをはじめとした企業の取り組みなども増えてきた。そんなフェムテックが日本に上陸してから現在に至るまで、どのような過程があったのか。同社のCOOである近藤 佳奈さんに話を伺った。
PROFILE|プロフィール
近藤 佳奈(こんどう・かな)
1989年生まれ。神戸大学卒。ピクシブ株式会社で新規事業立ち上げ、企画営業、サービスディレクションを担当後、2015年から株式会社ディー・エヌ・エーへ。動画配信サービス「SHOWROOM」チームにDeNAグループからのスピンオフを経て約4年半在籍。マネージャーとしてビジネスおよびプロダクト開発を担当した。2019年12月、fermataに参画。事業戦略、マーケティング、営業等を統括する。
フェムテックの浸透スピードはトップクラス
まず、fermata様で展開されているサービスの概要を教えてください。
fermata は、B2C向けにECサービスやイベントの展開、B2B向けにフェムテック市場への参入に関するコンサルティング等の事業を展開しています。欧米のスタートアップ業界で話題となっていたフェムテック市場を日本・アジアにも創出しようと、2019年10月に創業しました。まず何から取り掛かろうか考えた時に、女性の心身にまつわるモヤモヤは全く言語化されていないということに気が付きました。