今年2月、NIKE(ナイキ)から発表された長距離ランニング用シューズ、「NIKE AIRZOOM ALPHAFLY NEXT%(ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%)」。このソールテクノロジーを機能とともに、近年のランニングシーンをリードするNIKEの厚底ランニングシューズの歴史を紹介する。
エネルギーリターンを生む、前足部のナイキ ズーム エア ポッド
「アルファフライ ネクスト%」の大きな特徴は3点。前足部にあるナイキ ズーム エア ポッドと呼ばれるクッショニングシステムと、フルレングスで搭載されたカーボンファイバープレート、そして39.5mm(メンズサイズ26.5cm)の分厚いミッドソールだ。 ナイキ ズーム エア ポッドとは、高圧のエアバッグ内にきつく伸ばされた伸張性の高い特殊な繊維を閉じ込めたもの。ランニング時に、アスリートの足が地面に着地すると、その繊維が圧縮されて衝撃を緩衝。そして、瞬間的に元の形状に復元することでエネルギーリターンを生むという仕組みだ。ナイキ ズーム エア自体は、新しいテクノロジーというわけではなく、1995年に発表されて以降、数々のランニングシューズに採用されてきた。新しいわけではないが、前モデルからのアップデートには、ナイキ ズーム エアの採用が最善だったようだ。