ファッシ ョンをより際立たせるために、アクセサリーを身につける人は多いだろう。貴金属であるゴールドやシルバーはそれ自体に価値があり、高値で取り引きされている。だが金の採掘量は減少傾向にあり、閉山する金鉱山も多い。
そこで新たに注目されているのが「都市鉱山」と呼ばれる資源である。都市でごみとして捨てられるパソコンや携帯電話などの家電製品に使われているレアメタルや貴金属を有効的に活用しようというもの。日本にはこの都市鉱山が大量に眠っているというのだから、その意味では立派な資源大国とも言えるだろう。
この都市鉱山を使ったジュエリーを製作しているブランドが「
YURI SATO」だ。エシカルジュエリーとして、使用している資源のサステナビリティもさることながら、ジュエリーをファッションアイテムとして楽しむだけでなく、そこに込められた想いを大事にするブランドでもある。
今回、YURI SATOを運営している株式会社ONの代表取締役であるSATO YURIさんに、ブランドの発足から、そこに込めた想いなどを自身の経験も含めて語っていただいた。
PROFILE|プロフィール
SATO YURI
上海の大学を卒業後、東京のジュエリー会社にてデザイナーとして勤務。その後、単身ニューヨークへ渡り、デザインのみならずジュエリー製作を学び、現地でジュエリーブランド「YURI SATO」を立ち上げる。2020年日本に帰国し、同ブランドを再生素材を使ったエシカルジュエリーブランドとして国内で再スタートさせる。現在はブランド以外にもジュエリーリメイクやメタル(金属)を使ったアート作品などを展開している。
めぐり合わせで出会ったジュエリー製作
大学卒業後にジュエリー会社でデザイナーとして勤務されていますが、いつかは自分のジュエリーブランドを持ちたいと考えていたのですか。
振り返ってみると、ジュエリーとの付き合いは運命的なものだったと思います。