高級ブランド品の魅力に惹かれる人は多く、なかにはショップを比較して、なるべく価格の低いものを探した経験がある人もいるだろう。だが、あまりの安さから偽造品を疑ったことがあるかもしれない。残念なことに、そこから購入して偽造品を掴まされた人もいるはずだ。
各社メーカーは、偽造品を流通させない、真贋判定のための二次元コードの付与といった対策を行っている。だが、それぞれが独自で対策するのにも限界があった。そこで新たな偽造防止ソリューションを提供したのが、旭化成株式会社だ。 同社が開発した「Akliteia®(アクリティア)」は、従来の偽造防止システムとは異なる技術や仕組みによって、サプライチェーン全体を監視するものとなっている。ここには同社のこれまでの知見や経験がふんだんに盛り込まれているとのこと。 今回、同社の高田智香さん、秋山弘貴さん、櫻井舜 也さんに取材し、「Akliteia®」の技術とこのシステムがもたらす社会の変化について語っていただいた。
PROFILE|プロフィール
高田 智香(たかだ ちか)
◇ チームリーダー
【専門領域】ヘルスケア、ブランド
【担当】ブランディング、リスティング
PROFILE|プロフィール
秋山 弘貴(あきやま ひろき)
◇ コンサルタント
【専門領域】OEM、二次流通
【担当】展示会
PROFILE|プロフィール
櫻井 舜也(さくらい しゅんや)
◇ コンサルタント
【専門領域】産業、スニーカー
【担当】オウンドメディア
偽造品という社会問題
偽造品の被害はどれほど深刻な問題なのでしょうか。
櫻井2016年のデータによると、偽造による被害総額は全世界で50兆円ほどになります。内訳としては、アパレル製品、電化製品、時計、医療機器など多岐にわたります。2021年の調査結果でも、依然として50兆円超の被害がでています。