日本における小学生のシンボルであるランドセル。現在では「ラン活」という言葉に代表されるように、ランドセル商戦が活発化するとともに、ジェンダーレス化の流れの中でカラーリングも多様化するなど、さまざまな変化が生まれている。
また、教科書のタブレット化が進むなかでも、教材など荷物の重さが問題となり、「ランドセルが重い」「なぜもっと軽くならないのか」という声も上がるようになるなど、ランドセル選びやランドセルそれ自体に対する情報へのニーズも高まっている。
そこで今回、一般社団法人日本鞄協会 ランドセル工業会に所属し、『ランドセルくらぶ研究室』に出演している村瀬鞄行の村瀬靖人さんに、取り組みを始めたきっかけから、現在のランドセル事情、今後の取り組みまで伺った。 ネットで広がる「ランドセル情報」に対する危惧
はじめに、御協会が『ランドセルくらぶ研究室』を開始した経緯について教えてください。
私たちは、一般社団法人日本鞄協会に属していて、日本製のランドセルに関わるカバンの材料業、製造業、卸売業が集まった団体です。