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スウェーデン発「Haglöfs(ホグロフス)」のバックパックが世界で選ばれる理由
豊かな自然に恵まれたスウェーデンは、ヨーロッパの中でもアウトドアが盛んな国で、一年中アウトドアや季節のレジャーが楽しめる。
そんなスウェーデンの人々に、100年以上前から愛用されているバックパックがある。それがスウェーデン発祥の「Haglöfs(ホグロフス)」だ。今回は株式会社RCTジャパンの三浦創人さんと恩田将成さんに、ブランドの歴史や、本格的な登山用ザックから普段使いに適したバックパックの紹介まで、詳しくお話を伺っていく。
木こり用のバックパックが全てのルーツ
最初に、Haglöfsの歴史から紐解いていきたい。それを知るには、100年以上時代をさかのぼらなくてはならない。はじまりの物語を、三浦さんに伺っていく。「Haglöfsの創業は1914年。スウェーデンのダーラナ地方で誕生しました。創業者はヴィクトル・ホグロフという人物で、もともとは木こりたちが山に入る際に使うためのバックパックを作ったことがブランドの始まりです。当時のスウェーデンの木こりたちは、ハットに鷹の羽を飾り、ウールのジャケットを羽織るというのが定番のスタイルだったそうです。いまの時代から見てもなかなかおしゃれですよね。
なのでHaglöfsでは、木こりのためのバックパックや、彼らが好む鷹の羽の付いたハットなども販売していたそうです。このバックパックには背面にメタルフレームが取り付けられており、驚くほど背負い心地がいいのです。100年前のザックとは思えないほど、完成度の高い作りになっています」




スウェーデンの人のHaglöfs認知度は98%
時代を少し進めて、1970年代から1990年代頃のアイテムを見せていただきながら、引き続き三浦さんにお話を伺っていく。「1970年代に入ると、職業用として使われてきたワークアイテムから、アウトドアやレジャー用途のバックパックが中心となってきます。ご覧いただきたいアイテムはおそらく1970年代のもので、素材はキャンバス生地からナイロンへと変わっています。背面のフレームはアルミ製です」

「そして1993年には、『TIGHT(タイト)』というバックパックが誕生しました。このTIGHTはバックパッカーたちにこぞって愛用され、その後さまざまな種類や後継モデルが生まれ、Haglöfsを代表するアイテムのひとつとなっていきます。
TIGHTはブラッシュアップを続けており、日本での展開はないものの、スウェーデンでは今でも定番アイテムとなっています。1970年代や1980年代、Haglöfsを取り扱う国や地域は多くなかったと思いますが、TIGHTが発売されたことがブランドにとってターニングポイントとなり、1993年以降は大きく発展していったようです。
こんなお話もあって、スウェーデンの人のHaglöfsの認知度は98%といわれています。TIGHTはサイズ展開も豊富だったため、スウェーデンで一大ブームとなり、誰もがTIGHTのバックパックを使っていたという“スウェーデンあるある”的なこともあったそうです。そして、そこから現代のかたちへとつながっていきます」


現代のHaglöfsを代表するテクニカルパック「L.I.M ZT II 30(リム ゼニス ツー サーティ)」
ここからは現代のHaglöfsを見せていただく。Haglöfsといえば、登山家が愛用するブランドというイメージを持つ人も多いのではないだろうか。まずはテクニカルなアイテムから、恩田さんにご紹介いただく。「現代のアイテムは『デジタルH』と呼ばれ、昔とはロゴマークが変わっています。現代といっても2000年からすでにこのマークが使用されています。ご紹介したいアイテムは『L.I.M ZT II 30(リム ゼニス ツー サーティ)』というテクニカルパックです。
まず素材から説明させていただくと、『ダイニーマ』というものを使っています。簡単にいうと、鉄の15倍の強度を持ち、防弾チョッキやクライミングのロープ、最近では山岳系のテントなどにも使われている、軽くて非常に強い素材です。
フロント部分には『スペクトラ』という別の素材を使っており、リップストップ仕様になっています。格子状の織り目があり、生地が破れても裂け目が広がらない構造です。
商品名にあるL.I.Mは、Haglöfs独自のLIMシリーズのことで、“LESS IS MORE”の略です。引き算の美学をデザインに反映させたシリーズになっており、北欧デザイン的な要素を感じさせます。そしてZTは“ゼニス”で、頂点を意味します。このアイテムが頂点的な存在であるという意味が込められています。
仕様についてもお話しさせていただくと、メインコンパートメントへの出し入れはトップからだけでなく、背面にもファスナーが付いており、背面からもアクセスできます。背面上部にはロープなどを留める紐が付いており、アイスアックスを留める金具にはマグネット内蔵のアタッチメントが使われているため、手袋をはめたまま操作が可能など、細部にまでこだわりが感じられる作りになっています。
ショルダーハーネスは、いわゆるベスト型になっており、小さな水筒や行動食を入れられるなど、使い勝手が広がる設計になっています。このアイテムはとにかく軽量で、実際に手に取ると皆さん驚かれるほどです。そして愛用していただくと、その素材の強さも実感していただけると思います」



北欧デザインを色濃く感じる「Corker(コーカー)」
数多く展開しているHaglöfsのバックパックの中から、もうひとつ普段使いにも適したアイテムを見せていただく。引き続き、恩田さんにお話を伺った。「普段使いにおすすめしたい代表的なアイテムが『Corker(コーカー)』です。ミニマリスティックなデザインで、スウェーデンでは誰もが知っているアイテムです。Corkerは英語のスラングで“すごくいいもの”という意味で特徴は自立式であることと、横開きという非常にユニークなデザインです。
横開きの仕様により、中身が全て見え、左肩のストラップを外して前に回すと、ものの出し入れがしやすくなっています。使うたびにその便利さを実感していただけると思います。メインコンパートメントはPCケースとメッシュポケットで仕切られています。トップにはポケットがあり、メインと反対側にはドリンクホルダーが付いたデザインです。
素材はリサイクルポリエステルを使用しており、軽量で背負い心地のよさでも評判のアイテムです」


スウェーデンというところは、街と森がシームレスにつながった環境で、街から少し足を延ばすと自然を感じられるエリアがたくさんあると、三浦さんが話してくれた。スウェーデンのライフスタイルと、LIMシリーズのような北欧デザインをコンセプトに持つHaglöfsというブランドの魅力を、多少なりとも感じていただけたのではないだろうか。
昨年9月に原宿にHaglöfsの旗艦店がオープンし、さらなるブランドの世界観はここで実際に感じることができる。アウトドア好きの人はもちろん、都会暮らしの人も、きっとHaglöfsで自分のスタイルに合ったバックパックに出会えるはずだ。

東京都渋谷区神宮前3丁目25-18 101区画
電話番号 03-6455-4511
営業時間 11:00~20:00
不定休
PROFILE

三浦 創人(みうら そう)
株式会社RCTジャパン
統括マネージャー
学生時代アメリカ一周。アラスカ州マッキンリー山遠征の経験あり。ホグロフス・スウェーデン本社勤務経験あり。現在RCTジャパンでホグロフスにかかわる全ての業務に携わる。
PROFILE

恩田 将成(おんだ まさなり)
株式会社RCTジャパン
PR
浜松市出身。RCTジャパンで広報とオンラインストア運営を担当。昨年はホグロフスの母国スウェーデンに1ヶ月滞在し、近隣や隣国のトレイルも巡った。最近はトレイルランニングも楽しんでいる。


















