JA/EN

AI検索

関連ハッシュタグ

Articles

結局、どの洗顔料を選べばいい? ビオレの専門家が教える「泡の役割」と「毛穴ケア」の最前線

2025.10.10
「泡洗顔は肌に良くない」「いや、泡立てるほどいい」──。洗顔に関する情報が溢れる今、何が正解か分からず戸惑う人は少なくない。
そこで今回は、泡、ジェル、ペーストなど多様な洗顔料を展開する花王「ビオレ」を取材。数々の泡洗顔料を手がけてきた開発担当者の松田渉さんと鷲見祐介さんに、洗顔における“泡”の役割から、肌悩みに合わせた最適な選び方までを伺った。

そもそも洗顔に“泡”は必要? 開発者が語る2つの役割

摩擦軽減、洗浄成分の残留の観点からも泡は有効
ビオレは「The Face 泡洗顔料」や「おうち de エステ マッサージ洗顔ジェル」といった、多様なタイプの洗顔料を展開している。泡立て不要の製品も人気を集めるなか、そもそも洗顔に“泡”は本当に必要なのだろうか?
この素朴な疑問に答えてくれたのは、ビオレの洗顔料開発を担当する松田さんだ。泡で出てくるタイプや、泡立てて使う製品を数多く手がけてきた専門家として、洗顔における泡の役割を紐解いていく。
「きめ細かな泡には、『汚れを落とすこと』と『肌負担を軽減すること』、この2つに対して非常に有効な働きがあります」と松田さんは語る。
まず、泡が持つ1つ目の役割は、汚れを吸着し、摩擦を減らすことだ。
「きめ細かな泡は、肌に触れると皮脂などの脂汚れを自ら吸い寄せてくれます。しっかり泡立てることで、この泡が汚れを吸着して浮かせるため、指でゴシゴシこすらなくても、摩擦を最小限に抑えながら、やさしく、かつしっかりと洗えるのです」
さらに、泡にはもうひとつ、あまり知られていない重要な役割があるという。花王が行った興味深い研究がある。
「同じ洗浄剤を使い、泡立てる時間を変えて“泡質”の異なる3パターンで比較実験を行いました。これを肌にのせてすすいだところ、しっかり泡立てた泡の方が、肌に残留する洗浄成分(界面活性剤)が格段に少なかったのです。汚れを落とした後に洗浄成分が肌に残らない方が、健やかな状態を保ちやすいのは言うまでもありません」
摩擦を減らし、余計な成分を肌に残さない。この2つの役割から、松田さんは泡についてこう結論づける。
「泡は、きめ細かければきめ細かいほど、肌にとって良いと言えます。この泡で行う洗顔体験を、お客さまの泡立て手技によらず体現するのが、ビオレの泡で出てくるタイプの洗顔料です。
ポンプを押すだけで理想的な泡が出てくる『マシュマロホイップ』は、洗顔ダメージから素肌を守る設計で人気の製品です。そして、その1.5倍ものリッチな泡量を実現したのが『The Face』シリーズ。泡の量が増えることで、指と肌の間のクッション性がさらに高まります。一層肌をいたわりながら洗顔できるので、肌負担が気になる方にはぜひ試していただきたいですね」

朝は水だけで洗顔すべき? 朝の最適ケアとは

朝洗顔については、水やぬるま湯だけで洗うことをすすめる声もある。夜のスキンケア後から朝までの間に、洗顔料で落とすべき汚れは発生するのだろうか。
「夜にしっかりケアをしても、寝ている間に分泌された皮脂は翌朝には肌表面に溜まっています。水だけで洗顔をすると、この皮脂が肌に残り、スッキリしなかったりベタつきを感じたりする人も多いのではないでしょうか。
実際に私たちの実験でも、水だけの洗顔ではかなりの皮脂汚れが残ってしまうことが分かっています」(松田さん)
では、どのようなケアが最適なのか。松田さんは、画一的な正解はなく、肌タイプやその日のコンディションで判断することが重要だと語る。
「朝のベタつきが気になる方は、洗顔料できちんと皮脂を落とすことをおすすめします。時間がない方には、泡立て不要の泡ポンプタイプが便利です。お客様の肌悩みやライフスタイルに合わせて、ぜひ使い分けてみてください」

花王の“角栓崩壊洗浄技術”がバズ! 市場の主役は「毛穴ケア」へ

洗顔市場のトレンドは、時代と共にどう変化してきたのだろうか。マーケティング担当の鷲見さんは、洗い方の意識の変化から最新の動向までを解説してくれた。
「かつてはペーストタイプの洗顔料を自分の手のひらで泡立てるのが主流でしたが、2000年頃から泡立てネットが普及し、“しっかりした泡で洗う”という意識が定着しました。しかし、泡立ての手間や難しさが課題となり、次第に泡で出てくるタイプが普及していきました。
そして直近では、洗顔市場の主役は『毛穴ケア』です。2017年時点では市場の20%だった毛穴ケア製品が、2024年には38%まで伸長(DATA:SRI+セルフ洗顔市場 )。コロナ禍で自分の肌と向き合う時間が増えたことも一因でしょう」
毛穴悩みの根本にある角栓は、皮脂の詰まりと思われがちだが、実はその多くがタンパク質だという。この事実に着目したのが、花王独自の「角栓崩壊洗浄技術」だ。
「ビオレでは、毛穴悩みの解決と肌への負担はトレードオフではないと考えています。この技術は、界面活性剤ではない洗浄成分(トロメタミン)が角栓のタンパク質と皮脂に働きかけ、肌に負担をかけずに角栓を分解します。
最近、この技術がXで紹介されたことをきっかけに広く認知され、『The Face スムースクリア』や『おうち de エステ』といった対象製品の売り上げが大きく拡大しています」(鷲見さん)
こすらずやさしく、しかし確かな効果を求める現代のニーズに、花王の長年の毛穴研究が見事に応えた形だ。「The Face スムースクリア」は、この角栓崩壊洗浄技術と、ビオレ洗顔史上最高クラスの生クリーム泡を掛け合わせた、まさに最新の毛穴ケア洗顔料と言えるだろう。

肌悩みで選べる「The Face」で洗顔の理想を叶える

ビオレ史上最高クラス生クリーム泡の洗顔料
SNSでも話題の「The Face 泡洗顔料」シリーズは、多くの人が抱える洗顔の理想と現実のギャップを埋めるため、2022年に誕生した。その背景には、開発者たちの並々ならぬ想いがあった。
「摩擦は避けたいけれど、洗顔時に無意識にこすってしまう。うるおいは残したいけれど、洗い上がりはスッキリしたい。そんな声に応えるべく、肌負担なくきちんと洗えるものを目指しました。さまざまなお客様の肌悩みや肌タイプに寄り添えるよう、5つのタイプを展開することになったのです」(鷲見さん)
その想いは、乾燥肌向けの「ディープモイスト」から、毛穴悩みに特化した「スムースクリア」、ニキビを防ぐ「薬用アクネケア」まで、一人ひとりの肌に寄り添う5つの個性として結実した。松田さんは、開発の苦労をこう続ける。
「特にこだわったのが泡の量です。『マシュマロホイップ』の1.5倍という濃密な泡をワンプッシュで出せるようにするため、中身の処方から容器の開発まで、多くの試行錯誤がありました」
5タイプの中でも、花王の独自技術を搭載した「スムースクリア」の開発は、特に困難を極めたという。開発担当の松田さんからは、こんなユニークなエピソードも飛び出した。
「角栓崩壊洗浄技術を、泡で出てくるタイプのさらさらの液体に取り入れるのが非常に大変で、他のタイプより1年遅れてのリリースとなりました。
開発時、試作品を使うたびに毛穴がスッキリするので、なんと途中で自分の角栓がなくなり、効果検証の実験ができず困ってしまう、といううれしい誤算もありました(笑)」

自分に合う洗顔料の見つけ方

さて結局、私たちは日々、どの洗顔料を選べば良いのだろうか。松田さんは、最後にこうアドバイスをくれた。
 「洗顔料を使った洗顔は、皆さまの顔を健康で美しく保つための重要なスキンケアの一つです。まずは、一般的な泡立つものを使った洗顔をしてみてください。その中でも、泡で出てくるタイプは続けやすいと思います。 また、ご自身が魅力に感じる効果があるものや心地よいと感じるテクスチャーのものを試すのもよいと思います。 その日の肌状態や気分によって使い分けることもおすすめです 」(松田さん)
肌を重要なコミュニケーションパーツと捉え、肌を整えることで人々の気持ちと社会を明るくしたい──。ビオレの製品開発の根底には、そんな温かい想いが流れている。私たちの多様な肌悩みに寄り添う、今後の進化にも注目したい。

PROFILE

松田 渉(まつだ わたる)

花王株式会社 スキンケア研究所

PROFILE

鷲見 祐介(すみ ゆうすけ)

花王株式会社 スキンケア事業部

Text by 継田 理恵(美容家/ライター)

Tags

この記事はいかがでしたか?

シェアリンクをコピーしました

Related Articles

Related Database