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大人気ロングセラーモデルの最新作! ミズノ「WAVE RIDER 29」の進化と実力
ミズノの「WAVE RIDER(ウエーブライダー)」は、その優れたクッション性と安定性で、多くのフルマラソン完走を目指すランナーをゴールへと導いてきたロングセラーモデルであり、日々のジョギングを支えるミズノが誇る定番デイリートレーナーだ。
ミズノが大切にしている走り心地“スムーズネス”を体現しているシューズであり、ウエーブプレートを搭載することでクッション性、反発性、安定性を高いレベルでバランス良く備えているのが大きな魅力。
その最新作「ウエーブライダー 29」は、どのようなアップデートが施され、どのようなシューズに進化したのだろうか。

ミッドソールに超臨界発泡技術を用いた素材を採用
「ウエーブライダー」シリーズは、1997年の発売以来、グローバルで累計販売数1000万足を超えている、ミズノのランニングシューズの旗艦モデル。世界中にファンを持つフラッグシップだからこそ、その期待に応えるべく、コアの部分を大事にしながら、今の時代にマッチしたアップデートが施されてきた。 「今作の大きなアップデートポイントの1つが、ミッドソールのフォーム素材の変更です。超臨界発泡技術を用いたミズノの独自素材、MIZUNO ENERZY NXT(ミズノエナジーネクスト)をミッドソール全面に採用しました」とミズノ株式会社グローバルフットウエアプロダクト本部の横山大さん。
前作、「ウエーブライダー 28」は、ミッドソールのトップにMIZUNO ENERZYを使用。ウエーブプレートの下の踵部分(ミッドソールのボトム)にのみ、MIZUNO ENERZY NXTを採用していたが、今作はトップもボトムもMIZUNO ENERZY NXTとなった。

スムーズネスの追求は変わらないコアの部分
「ミッドソールの厚さも合わせて変更になり、前足部が2mm厚くなりました。その結果、ドロップ(前足部と踵部の高低差)が10mmになっています」 ランニングシューズのドロップは4〜10mmが主流になっているなか、「ウエーブライダー」は長く12mmドロップを維持。ハイドロップモデルの代表格というイメージがあったので、筆者個人としては驚きのポイントだった。
しかし、当然ながらドロップを10mmにすることは目的ではなく、スムーズネスを追求するうえでの手段。近年、ミッドソール素材が大きく進化したことの影響が大きいのだという。今回、採用されたMIZUNO ENERZY NXTは、従来素材と比較して、反発性、クッション性もかなり高いうえに、非常に軽量でもある。
その素材特性を存分に生かしながら、スムーズネスなライド感を追求していった結果、10mmドロップが適正だったということなのだ。
MIZUNO ENERZY NXTをミッドソール全面に採用し、前足部が前作比で2mm厚くなった「ウエーブライダー 29」はこのアップデートにより、前作と比べてクッション性が前足部で約56%、後足部で約21%、反発性が前足部で約59%、後足部で約19%アップしている。
さらに、ミッドソール前足部が厚くなったにも関わらず、軽量化にも成功。前作からメンズ、ユニセックスでは約15g(27cm/片足)、ウィメンズで約10g(24.5cm/片足)軽くなっている。

安定性もしっかりと確保した設計
クッション性、反発性ともに大幅に向上した今作だが、もちろん安定性も十分に確保されている。“柔らかい”“弾む”だけではスムーズネスとは言えないからだ。 「進化した材料をふんだんに使えば、クッション性や反発性を向上させるのは難しくないというか、当たり前だとも言えます。一方で、クッション性やバウンス感というのは、スタビリティとはトレードオフの関係にあります。それを解決し、十分な安定性の確保に欠かせない存在がウエーブプレートです」
ランニングシューズには、着地衝撃を緩衝するクッション性と、足元のぐらつきを抑え、次の動きに繋げるための安定性が求められる。近年のフォーム素材は、よりソフトに、より軽量に進化を続けているが、ただ柔らかいだけでは、足元は不安定になってしまう。一方、硬い素材を利用すれば安定性が向上し、着地時のブレは小さくなるが、その分、クッション性は感じにくくなる。
柔らかい素材を使う場合は、硬い素材を併用する、底面積を広げる、サイドウォールを高くする、といった工夫がなされることが多いが、ミズノは独自機能のミズノウエーブによって、クッション性と安定性の両立を実現してきた。
ミズノウエーブは歴史とともに進化を続け、現在は大きく2タイプが存在する。
1つは、ミッドソールの間にウエーブプレートと呼ばれる波形状のプレートを挟んだタイプ。もう1つは、プレートを使わず硬さの異なる2層のミッドソールを波形状に重ねたタイプだ。「ウエーブライダー29」は前者のタイプで、踵部から中足部にかけてウエーブプレートが搭載されている。
「ウエーブプレートを搭載していることに加え、前作よりも底面をフラットな設計にすることで接地面積を広げ安定性を確保しています」
「ウエーブライダー」らしさはキープされたライド感
実際に「ウエーブライダー 29」で走ってみて感じたのが、接地のソフトさが際立っていたところ。ミッドソール素材の変更による効果だと思われるが、従来の「ウエーブライダー」シリーズと比べると柔らかく、クッション性が高まった印象だ。過去の「ウエーブライダー」に対して“硬い”というイメージがあった人もいるかもしれないが、まったくそんなことはなかった。 高いクッション性は感じるものの、ウエーブプレートが搭載されているおかげで、着地時にブレやグラつきは感じない。ビギナーランナーにおすすめしやすいバランスの良いシューズだと言え、デイリーに安心かつ安全にランニングを楽しみたい人にも適したシューズだろう。
PROFILE
横山 大(よこやま だい)
ミズノ株式会社 グローバルフットウエアプロダクト本部 商品企画部 パフォーマンスランニング企画課
Text by Fumihito Kouzu

















