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デザインも履き心地も異色づくし:モンベルの「ロックオンサンダル」はサンダル界の革命児だ
毎年、春夏のシーズンが訪れると、ビーサンが履きたくなる。足の指を自由に動かせるし、素足に当たる風も気持ちいい。
ただ、ちょっと遠出をすると足が疲れたり、痛みを感じたりすることもある。それがビーサンの宿命と言ってしまえばそれまでだが、mont-bell(モンベル)の「ロックオンサンダル」はひと味違う。
ソフトなS字ストラップが甲全体をホールドし、同時にヒールのストラップがかかとをロックする。その履き心地はまさにスニーカーさながらなのだ。
モンベルのPR担当・宝迫さんとともに、サンダルの世界に革命を起こしたロックオンサンダルの魅力を探ろう。
PROFILE
宝迫 哲史(ほうさこ てつし)
株式会社モンベル 広報部
店舗スタッフを務めたあと、広報部に異動。好きなアクティビティは登山とクライミング。休日は岩場でクライミングを楽しんでいる。
「ロックオンサンダル」のベースとなる2つのモデル
まずはロックオンサンダルが誕生した経緯を教えてください。
ロックオンサンダルの発売は2014年です。ベースとなったのは、1994年に販売を開始した「スリップオンサンダル」でした。
ロックオンサンダルと違って鼻緒が輪っか状になっていますね。
このモデルは、母趾(親指)と第2趾(人差し指)の間に鼻緒が通ったトングタイプです。一般的なトングタイプのサンダルは、歩行時に足指で鼻緒を挟むため、足が痛くなりやすいという欠点がありました。ですがこのスリップオンサンダルは、輪っか状の鼻緒が甲をホールドすることでかかとの浮き上がりを抑えるため、足指に力を入れる必要がなく、足が疲れにくくなります。ほかにも砂を蹴り上げにくい、歩く際にパタパタ音がしないといったメリットもあります。
鼻緒にはチューブ状のポリエステルテープを使っているため、肌当たりもしなやかです。この素材はロックオンサンダルにも引き継がれています。

ロックオンサンダルの特徴的な鼻緒はどのようにして生まれたんですか?
元々は「ソックオンサンダル」というモデルを開発しました。これは、ユーザーやスタッフからの「靴下をはいたままサンダルを履きたい」という声に応えるべく、S字状の鼻緒を採用したサンダルです。

ソックスに干渉しないS字状の鼻緒は、甲をしっかりホールドするため、踏み込みや蹴り出しもしやすく、安定した歩行が可能です。フォーム入りの鼻緒はしなやかでフィット感にも優れ、足の形に合わせて自在に変形します。
何より、歩行時に足指で鼻緒を挟む必要もないので、長時間歩いても足が疲れにくくなります。
ロックオンサンダルは、このソックオンサンダルの派生モデルとして「バックストラップ」をつけたものになります。
バックストラップの追加によって運動性がアップ

バックストラップをつけることで何が変わりますか?
バックストラップでかかとを固定(ロックオン)することで足とソールの一体感が高まり、一段と運動性がアップしました。ストラップには面ファスナーがついているので、足のサイズに合わせて微調整が可能です。
スリップオンサンダルとソックオンサンダル、ロックオンサンダルの3モデルは、鼻緒の形やバックストラップの有無、重量などは異なりますが、素材は共通です。
足裏のフィット感やクッション性はどうでしょう?
足が接するフットベッドは衝撃を吸収するE.V.A.フォーム製で、足裏にフィットするよう立体的なフォルムにしています。表面にはディンプル加工で小さなくぼみを作ることで、グリップ力と蒸れにくさを実現しました。
一方、アウトソールはグリップ力に優れたラバー素材を採用し、水はけをよくするパターンを施しています。

実際に履いてみたのですが、とても軽いですね。
ロックオンサンダルのMサイズの場合、片足で137gなので、コンパクトにまとめられます。登山やキャンプに持っていけば、テントや山小屋でのリラックスタイムや水辺のアクティビティなどにも重宝します。街履きするユーザーもどんどん増加中
最近は、街でもよく目にするようになりました。
もともとはアウトドア用のサンダルでしたが、履き心地のよさやデザイン性から、タウンユースしているユーザーも多いです。素足履きだけでなく、ソックスとのコーディネートを楽しんでいる方もよく見かけます。

ファッションアイテムとしても注目いただき、BEAMSさんでは毎年、限定カラーの別注モデルを展開しています。
ロックオンサンダルはモンベルにとってどんなプロダクトですか?
「Light&Fast」(軽量と迅速)、「Function is Beauty」(機能美)がすべての商品に共通する開発のコンセプトです。「Light&Fast」は、できるかぎり軽量・コンパクトにすることで、迅速かつ安全な行動へつなげることを目指し、一方の「Function is Beauty」は、無駄を省き、機能性を突き詰めた結果、そこに宿る美しさを実現します。
ロックオンサンダルもこのコンセプトを体現した製品の一つです。
2014年の発売後も、ユーザーの声に耳を傾けながら、素材やサイズ感、鼻緒の形状など細かい部分のアップデートを重ねてきたという。
サンダル界の革命児は、今も高みへ歩を進めているのだ。
Text by Ryota Osujo
















