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ナンガの難燃ダウンが3WAYに! 汎用性が最大化された ヒノック ダウン 3イン1 ジャケットの実力とは?

2025.12.03
火の粉がかかっても穴が開きにくい──キャンプでの焚き火で真価を発揮してきたNANGA(ナンガ)の難燃アウターが、この秋、3WAY構造へと進化を遂げた。
難燃素材・HINOC(ヒノック)を採用したアウターに、超撥水ダウン入りのインナージャケットを組み合わせた「HINOC DOWN 3 IN 1 JACKET(ヒノック ダウン 3イン1 ジャケット)」は、キャンプシーンから街着まで幅広く対応する万能アウターだ。
火まわりでの安心感と、日常で求められる軽さ・快適性を兼ねそなえたこの一着の真価を、株式会社ナンガ 販売部販売計画課・米澤 創さんとともに探っていく。

PROFILE

米澤 創(よねざわ そう)

1990年滋賀県生まれ。2013年、株式会社ナンガに新卒で入社。2018年より広報を担当し、2023年には販売部販売計画課の広報リーダーに就任した。製品テストを兼ねたキャンプが趣味。

難燃性と快適性を両立した独自の機能素材・ヒノック

このダウンジャケットの実力を理解するには、まず素材であるヒノックを知る必要がある。
「ナンガが独自に開発したアラミド繊維とポリエステルの混紡素材です。火の粉に対して燃えにくい難燃性を持ち、焚き火時に起こりやすい穴開きリスクを抑えることができます。一般的にアラミド繊維は硬さが出やすいのですが、ヒノックは織りの工夫によってゴワつきを抑え、コットンライクな柔らかい風合いに仕上げているのも特長です」
難燃性のあるアラミド繊維を用いながら、風合いはコットンライクに。この点もヒノックの特長だ

“アウター+インナーダウン”の季節横断型アウターに

ナンガは2015年にこの難燃素材を使ったアウターを発表して以来、シリーズとして独自に進化させてきた。
「ヒノックは水や汚れにも強く丈夫なので、アウトドアだけでなく日常使いにも適しています。そのため、“街でも使いたい”という声が年々増えてきていました」
また、ヒノックのアウターにインナーダウンをレイヤードするユーザーが多かったことも、開発の後押しになったという。そこからアウターとインナーを1着で完結させる3WAY構造のアイディアが生まれた。
「ヒノックを用いたアウターと、UDD DX(超撥水ダウン)のインナージャケットをセットにして、秋口から真冬の手前まで対応できるアウターとして再設計したのが、ヒノック ダウン 3イン1 ジャケットです」
色バリエは写真のカーキとブラック、コヨーテ、ブルーの4色展開。「ヒノック ダウン 3イン1 ジャケット」 64,900円(税込)

細部までギア的な実用性が重視されたアウター

ルックスは街でも自然に馴染む、マウンテンパーカ風のミニマルなデザインを採用した。胸の刺しゅうロゴもボディと同色に統一され、難燃アウター特有の武骨さを感じさせない仕上がりだ。
さまざまなキャンプギアを収められる大容量ポケット
フロントはジップとフラップの2重構造になっており、フードのサイズはドローコードで調整できる
キャンプユースを前提としたアウターだけに、実用性を高める工夫が随所に凝らされている。
「フロントのファスナーをすべて閉めると、立体的なスタンドカラーが顔の下半分を覆い、冷たい風雨をしのげます。身頃の左右には、手袋やスマートフォンを収められる大容量ポケットと、手を温めるハンドウォーマーの2層構造ポケットを配置しています。
ジッパープルは、グローブを着けたままでも操作しやすいよう長めに設計してあります」
インナーダウンにも大型のポケットを装備。フロントは着脱しやすいスナップボタン仕様に

水ぬれというダウンウエアの弱点をクリア

一方のインナーダウンは、ノーカラーのシンプルなデザインとなっている。12デニールのフルダル糸で織られた高密度ナイロンのマットな質感とリップストップ柄が相まって、スタイリッシュな雰囲気を生み出している。
光沢が抑えられたマットな質感は、粒子が練り込まれたフルダル糸が用いられているため
インサレーションにもナンガらしいこだわりがある。インナーダウンには、独自のUDD DXが充填されている。
「UDD DXは羽毛にひと粒ずつ撥水コーティングを施した超撥水ダウンです。羽毛は本来水に弱く、ぬれるとロフトが潰れて保温力が大きく落ちてしまいます。
しかしUDD DXは水分をしっかり弾くため、結露や小雨、汗などの湿気にさらされてもかさ高を維持し、暖かさを長く保つことができます」
特に気温変化が大きく、湿気の多いキャンプシーンではその性能の違いが明確に表れる。朝露や調理時の蒸気でも保温性が落ちにくい。
アウターとインナーダウンの連結は簡単。アウター内側のネック部分にはスナップボタン付きのタグがあしらわれている
「アウター内側の専用ジッパーとネック部分のスナップボタンで、インナーダウンと連結できます。かつ、このモデルはそれぞれを単体でも着られるように設計しているため、アウター単体、インナーダウン単体、セットアップの3通りで活用できます」
着用できるシーズンも長く、春や秋には単体使い、冬にはセットアップとして着用するといいだろう。どちらも軽くてしなやかな着心地のため、登山やキャンプはもちろん、タウンユースでも快適に過ごせる万能アウターだ。
アウターは大ぶりのスタンドカラーとフラップポケットが着こなしのアクセントに。インナーダウンはカーディガン感覚で羽織れるノーカラー仕様に

汎用性を飛躍させた難燃アウターの新基準

「これまでの難燃アウターはどちらかと言えばキャンプ寄りでしたが、今回は3WAYになったことで、アウトドアと日常の境界をまたぐ存在となりました。難燃アウターのスタンダードを次の段階へ引き上げる節目の一着と言えると思います」
タウンユースが主であれば、このアウターが持つアウトドアスペックを100%使い切る場面は多くはないかもしれない。それでも、ヒノックが持つ難燃性やUDD DXの耐湿性能は、“どんな状況でも安心して着られる”という確かな保証になる。
その心強さこそが、ヒノック ダウン 3イン1 ジャケットの最大の価値と言えるだろう。

Text by Ryota Osujo

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