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ロッキー山脈の自然が育んだ、ボーズマン発アウトドアブランド「Oboz(オボズ)」のサンダルスタイル

2026.06.12
アメリカ・モンタナ州ボーズマン。ロッキー山脈の雄大な自然に囲まれ、イエローストーン国立公園の北の玄関口としても知られる街だ。豊かな自然環境を背景に、アウトドア愛好家から高い支持を集めている。
今回は、このボーズマンで2007年に誕生した「Oboz(オボズ)」を紹介したい。
雄大な自然そのものを“開発ラボ”とし、日々フィールドテストを重ねながら高いパフォーマンスを追求するOboz。合同会社ユニグローブ 営業部 部長の池田 岳史さんに、ブランドの背景と、これからの季節におすすめのサンダルについて話を聞いた。
ボーズマンの広大な自然

ボーズマンの自然から生まれたOboz

「ブランド名の“Oboz”は、“Outside”と“Bozeman”を掛け合わせて生まれたネーミングです。創業者は、John Connelly(ジョン・コネリー)という人物で、アメリカで長年アウトドアシューズ業界に携わってきた、非常に著名な存在でした。
そうした背景から、Obozはほかのアウトドアブランドと比べると歴史はまだ浅いものの、短期間でアメリカ国内に広く認知されるブランドへと成長したと言われています。
John氏は2024年に亡くなられましたが、現在もその意志を継いだチームによってブランドは継続されています。アメリカ最大級のアウトドア用品店「REI(アールイーアイ)」などでも展開されており、現在はアメリカ国内を中心に展開を広げています」
創業者のJohn Connelly氏

トレッキングとハイキングを横断するObozの定番

Obozとは具体的にどのようなブランドなのかを知るべく、まずはブランドを象徴する定番モデルについて話を聞いた。
「Obozではアウトドアシューズ全般を展開しているのですが、定番モデルとして挙げるなら、『Katabatic Low(カタバティック ロー)』と『Sawtooth X Low(ソートゥース エックス ロー)』の2モデルになると思います。
アウトドアシューズ全般の話をすると、たとえばトレッキングシューズは、8,000メートル級の山なのか、2,000メートル級なのかといった標高や環境の違いによって、適したモデルを選ぶのが基本です。
また、アメリカで“ハイキング”という言葉からイメージされるのは、日本の感覚よりももっと長距離を歩くスタイルです。そのため、長時間歩き続けられる性能が重要視されています。
ボーズマンは標高1,600メートルほどの場所に位置している街です。だからこそObozでは、高山トレッキングに対応でき、なおかつ長距離歩行にも適した、“トレッキングとハイキングの中間”を想定したシューズづくりを得意としています。
Katabatic Lowは、軽めのトレッキングやトレイルランニングにも対応できるような、軽快な履き心地が特徴です。
一方のSawtooth X Lowも近い用途で使用できますが、デザインや素材、仕様により、クラシックなアウトドアテイストを好む方におすすめです」
Katabatic LT Low GTX 30,250円(税込)
Sawtooth X Low B-DRY 29,700円(税込)

Obozが提案するリカバリーサンダル

ブランドの基本情報と定番シューズを見せていただいたところで、この夏注目したいサンダルについて話を聞いた。
「Obozのサンダルを代表するモデルとしては、『Whakatā Ease(ワカタ イーズ)』と、ヒールストラップを備えた『Whakatā Off-Road(ワカタ オフロード)』があります。
近年、日本の夏は非常に暑くなってきていて、サンダルの需要も年々高まっています。履けるシーズン自体も長くなっていますし、SUPなど水辺のアクティビティを楽しむ人も増えてきている印象ですね。そういった背景から見ても、サンダルはブランドにとって重要なキープロダクトになっていると思います。
また近年は、さまざまなブランドからリカバリーサンダルがリリースされ、“リカバリー”という概念自体も多様化しています。
今回紹介するObozの2モデルも、リカバリーサンダルとしての要素を持っています。幅広のフォルムと独自開発されたフットベッドによって、疲労した足をサポートする履き心地に仕上げています。
アッパーにはメッシュ素材を採用し、履き口には調整可能なベルトを搭載しています。ただ、単純にベルトで締め付けるというよりも、アッパーの形状やフットベッド、アウトソールを含めた360度のフォルム全体でフィット感を生み出す構造になっています。
登山靴に厚手のソックスをはいて長時間歩いたあと、通気性の良いサンダルで足を解放し、リラックスさせる。そういった用途で使われることが多いですね。
足は疲労が溜まると土踏まずが下がってしまい、地面をしっかり捉えて歩くことが難しくなります。そのため、このフットベッドによって土踏まずを持ち上げ、足裏を使えるようアーチ設計も綿密に考えられた設計になっています」
Whakatā Ease 15,400円(税込)
着用イメージ
Whakatā Off-Road 16,500円(税込)

歩行性能を支えるOboz独自のEVAソール

Obozというブランドを語るうえで欠かせないのが、インソール、ミッドソール、アウトソールそれぞれに独自開発の技術が落とし込まれている点だ。その思想は、サンダルにも色濃く反映されているという。
「Obozの開発技術は、サンダルのフットベッドやアウトソールにも反映されています。サンダルのミッドソール部分にはEVA素材を採用していて、リカバリーという観点から見ても、クッショニング性能は非常に重要だと考えています。実際に履いていただくと、かなり高いクッション性を感じてもらえると思います。
さらに、地面に接する部分には耐久性の高いラバーアウトソールを部分的に配置しています。これは歩行時の動きに合わせ、踵から小指、そして親指へと、負荷がかかる箇所に配置されているのが特徴です。
必要な部分にラバーを配置することで、EVA特有の柔らかさを残しながら、足本来の動きを妨げない設計になっています。グリップ力も高く、沢遊びや水辺のアクティビティにも適しています。
それにとどまらず、Obozがまだ小規模なブランドだった頃には、自社シューズを製造する工場スタッフたちも日常的に履いていたそうです。
Whakatā EaseとWhakatā Off-Roadは、リカバリーやアウトドアアクティビティだけでなく、日常使いにも自然と馴染むプロダクトだと思います。
ボーズマンという土地の環境やライフスタイルが、そのまま反映されたようなサンダルですね」
Whakatā Easeのアウトソール Whakatā Off-Roadも同様の仕様

ボーズマンの自然を守るObozの環境への取り組み

自然豊かなボーズマンという土地を大切にするOboz。そのものづくりだけでなく、環境に配慮したさまざまな取り組みについても話を聞いた。
「Obozでは、環境に配慮した取り組みにも力を入れています。たとえば先ほど紹介したサンダルも、リサイクルポリエステルやヴィーガンレザーを使用し、EVA素材の一部にはサトウキビ由来の原料を20%配合しています。こうした素材選びを通じて、ものづくりの面からも環境負荷の低減を目指しています。
その取り組みのひとつが、『One More Tree(ワン モア ツリー)』という活動です。Obozでは、シューズを1足販売するごとに苗木を1本植える活動を続けています。2007年のスタート以来、植樹数は700万本を超えています。
現在は、非営利団体『Trees for the Future』と連携し、持続可能な農業を支える“フォレストガーデン”プロジェクトも推進しています。植樹による環境保全だけでなく、発展途上国で暮らす人々の生活支援にもつながる活動です。
さらにObozでは、“カーボンオフセット”にも取り組んでいます。これは、経済活動によって排出された二酸化炭素を、さまざまな手段によって直接的、あるいは間接的に吸収・削減していこうというものです。
実際に、売り上げに応じた植樹活動に加え、『Bonneville Environmental Foundation(BEF)』の支援を受けながら再生可能エネルギーを導入し、通勤時に排出される二酸化炭素のカーボンオフセットも実施しています。
さらに、水質回復証明書(WRC)を通じて、水辺の生態系保全にも貢献しています」
Obozが取り組むOne More Tree
トレッキングやハイキング、トレイルランニングをはじめ、さまざまなアウトドアアクティビティに向けたシューズを展開するOboz。そのプロダクトは、どれも耐久性と快適性を高いレベルで両立したものばかりだ。
また、ブランドのテイストや環境への配慮といった姿勢からも、Obozは“現代のアメリカらしさ”を体現するアウトドアフットウエアブランドのひとつと言えるのではないだろうか。
ボーズマンという土地の自然やカルチャーを背景に生まれたOboz。新たなアメリカンスタンダードとして、これからさらに世界へと広がっていきそうだ。

PROFILE

池田 岳史(いけだ たけし)

合同会社ユニグローブ

営業部 部長

アウトドア・スポーツ業界に30年携わり、現在はObozの日本での展開を担当している。

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