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軽くて洗える、そして暖かい! ユニクロ「パフテック」が提案する“衣替えしない時代”の新常識
暑さの長期化や暖冬によって、もはや“衣替え”をしないという人も増えている。そんな気候変動の大きな時代に、ユニクロが提案するのは「衣替え」ではなく、「衣備え」という新しい発想だ。
軽くて洗えて暖かい──世界中でヒットした「ウルトラライトダウン」に続き、その理念をさらに進化させたのが、新世代の中綿アウター「パフテック」シリーズだ。変わりゆく四季のあり方とともに、私たちの“服の常識”を更新する存在として注目を集めている。
PROFILE

遠藤 真廣(えんどう まさひろ)
株式会社ファーストリテイリング
グループ執行役員
2023年にテスト販売からスタートした「パフテック」は、想定を大きく上回る売り上げを記録した。翌年には本格始動し、今年はさらにそのラインナップを15型から24型に拡大している。

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四季が曖昧になる“ネオ四季”の時代に──「衣替え」から「衣備え」への提案
暑さの長期化や暖冬により、日本の四季はかつてとは異なる姿を見せつつある。「弊社で1,000人のお客様を対象に調査したところ、約9割の方が“日本における四季らしさがなくなった”と感じていました。“夏と冬の二季になった”、“夏が初夏と猛暑に分かれ、春・夏・夏・秋・冬の五季になった”というコメントも多く寄せられました」
暑さの長期化や暖冬により、日本の四季はかつてとは異なる姿を見せつつある。
「“厚手のコートを羽織ったのに、日中暑くて後悔した”、“衣替えでしまった服を再び出した”という方が約5割、シーズンレスで着られるウエアを常備している方が約6割、そして大規模な衣替えをしない方が約7割いらっしゃることがわかりました」

こうした現状を踏まえ、ユニクロでは季節の概念を「ネオ四季」と定義した。「衣替え」ではなく、気温や天候に応じて、いつでも着脱しやすいアイテムを備える「衣備え」という、新たなライフスタイルを提案している。
「我々は3つの衣備えスタイルを提案しています。1つ目は“先読みタイプ”。あらゆる気候に対応できる衣服を持ち歩くことの利便性です。
2つ目は“柔軟発想タイプ”。季節を問わず着回しできる服を生活に取り入れる考え方です。
3つ目は“快適追求タイプ”。光熱費の高騰もあり、暖房に頼りすぎることなく、脱ぎ着しやすい服を部屋に置いて、いつでも快適に過ごせるようにしておくというものです。

その衣備えの中核を担うのがパフテックだ。
「理由は2つあります。まず、お客様が衣類を選ぶ際に重視する5つのポイントです。自宅で洗える、シンプルである、色合わせがしやすい、シワになりにくい、脱ぎ着がしやすい。
これらすべてにパフテックは当てはまります。もう1つはアウターを選ぶ際に求められているポイントです。軽い方がいい、機能性とファッション性を両立したい、かさばらない、着回せる、家の中でも着られる。これもパフテックが実現しています」
ダウンを超える高機能中綿「パフテック」とは?

パフテックは、約10年にわたる東レとの共同開発によって誕生した高機能中綿素材だ。糸の中心を空洞化し、バネのような形状でかさを出すことで、ダウンと同等の保温性を実現した。また髪の毛の5分の1という極細繊維を含んでいて、軽量性も担保している。
さらにダウンにはない、「衣備え」に適した3つの優位性があるという。
1 湿度の高い状況でも落ちない保温性
霧や小雨といった湿度の高い状況下では、ダウンは水分を含んで保温力が低下する。一方、パフテックは湿度90%以上の環境下でも保温性が下がりにくい。どんな天候下でも暖かさを維持できるのがパフテックの強みだ。2 自宅で手洗いできる手軽さ
化学繊維を使用しているため、自宅での手洗いも可能だ。ダウンよりも速く乾くため、日常的なケアが容易になっている。3 デザインの自由度が高い
ダウンは羽毛抜けや偏りが生じやすく、キルトデザインの制約が大きかった。パフテックは綿抜けが少なく、中綿が偏りにくい特性を持つため、デザインの自由度が向上。ダイヤ柄のステッチや、熱圧着によるキルトデザインなどがラインナップした。.jpg?w=672&fm=webp)



遠藤さんはユニクロの衣類を「生活の部品」と呼ぶ。
「ユニクロの服だけを毎日着るわけではなく、さまざまなブランドの服と組み合わせてサマになる。そして季節や生活にうまくなじむ。そういった意味で“生活の部品”でありたいと考えています。パフテックはまさにそれに相応しいアイテムです」
現在、ユニクロはパフテックをグローバル規模で展開しており、今季もすでに売れ行きは快調だ。デザインの幅が広がったことで、遠藤さんは「今後は大胆なデザインの軽量アウターなど、機能性だけでなく、ワクワクするようなデザインも提案できるのでは」と語る。
“衣替えしない時代”に、私たちは何を着るのか。軽くて洗えて、そして暖かい──そんな“衣備え”の新常識を体現する存在として、パフテックはこれからの暮らしを暖めていく。
Text by Junko Hayashida














