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2024.07.23

肌のダメージケアにビタミンAが欠かせない理由 光老化対策のパイオニア「ENVIRON(エンビロン)」が解説

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ここ数年、SNSなどで話題になり、トレンドとなっている美容成分「レチノール」。実はレチノールはビタミンAの一種だということをご存知だろうか。
このビタミンAを30年以上研究し続けてきたのが、1987年に誕生したスキンケアブランド「エンビロン」だ。
そこで、株式会社プロティア・ジャパンでエンビロンのブランドマネージャーを務める大西靖子さんに、意外と知らないビタミンAの持つ力について教えてもらった。
PROFILE|プロフィール
大西 靖子(おおにし やすこ)
大西 靖子(おおにし やすこ)

株式会社プロティア・ジャパン エンビロン ブランドマネージャー
エンビロンの日本総代理店、株式会社プロティア・ジャパンに2008年入社。商品企画・学術研修・マーケティング部を経て、現在はエンビロンのブランドマネージャーを務める。

コンセプトは「光老化対策スキンケア製品」

エンビロンがビタミンAに着目したきっかけを教えてください。
エンビロンが誕生したのは、南アフリカの形成外科医、Dr. デス・フェルナンデスが、若い2人の患者を皮膚がん(メラノーマ)で亡くしたことがきっかけでした。
Dr. デスはその後、皮膚と光線ダメージに関する多くの文献を研究し、ビタミンAや抗酸化物質が光老化に対して有用であることを発見しました。そこで「美しく見えるだけでなく、肌そのものを健康的で美しく変えることができる光老化対策スキンケア製品」をコンセプトに、ビタミンA配合のスキンケアブランドをスタートさせました。
Dr. デス・フェルナンデス
Dr. デス・フェルナンデス
ちなみに最近トレンドになっているレチノールはビタミンAの一種です。いま、注目を集めている美容成分なので、“レチノール配合”を打ち出す製品も多く見られます。エンビロンは肌に最適なビタミンAを届けることを大切にしており、ビタミンAにこだわり、研究を続けています。
ビタミンAは紫外線によって壊れていく性質のため、常に補っていくことが大切だ
ビタミンAは紫外線によって壊れていく性質のため、常に補っていくことが大切だ

ビタミンAの約91%を占める「レチニルエステル」とは

ビタミンAにはどんな種類があるのでしょうか?
ビタミンAにはさまざまな種類がありますが、そのなかで化粧品に主に使われるのは、以下の4種類です。
①パルミチン酸レチノール
②プロピオン酸レチノール
③酢酸レチノール
④レチノール(純粋レチノール)
この4つのビタミンAは、「レチニルエステル(レチノール誘導体)」と「レチノール」という大きく分けて2つの形態に分かれます。ちなみに化粧品で「純粋レチノール」と呼ばれるのは、4番目のレチノールです。
レチノールは大変注目されている成分ですが、実は肌に蓄えられるビタミンAの約91%はレチニルエステルであり、レチノールは3%ほどしか存在しません。つまりレチニルエステルを多く皮膚内に貯蔵しておくことが大切だとDr. デスは考えています。 
ビタミンAの約91%がレチニルエステルとして貯蔵される
ビタミンAの約91%がレチニルエステルとして貯蔵される
4つのビタミンAにはどんな違いがあるのでしょう?
肌への刺激や浸透度、安定性などの違いがあります。たとえば、プロピオン酸レチノールは安定性が高く、日光にあたっても壊れにくい。逆にレチノールは安定性は低いけれど、浸透度が高くなると言われています。
また、パルミチン酸レチノールは紫外線防止効果があるなど、それぞれに特徴があります。そのため、エンビロンとしては、さまざまなビタミンAを組み合わせることが肌にとって有用だと考えています。
ビタミンAは肌にどのように作用するのでしょうか?
ビタミンAは肌に対して以下のような作用を与えます。
・肌のハリとうるおい、弾力を保つ
・肌バランスの機能をサポートする
・くすみ、色ムラをケアする
・肌のターンオーバーを整える
・乾燥などのダメージをケアする
・キメが整い、なめらかな肌へ導く
ただ、ビタミンAは肌だけでなく、健康を維持するためにも必要な栄養素です。そのため食事からも摂取できますが、多くは体内で消費されてしまいます。肌へ作用させるためには化粧品で肌を通してビタミンAを与えることが必要となります。
肌にビタミンAを塗ると、レチノールにしても、パルミチン酸レチノールにしても、ビタミンA受容体を介して、瞬時にレチニルエステルとして肌の細胞内に貯蔵されると言われています。そして細胞内に貯蔵されたレチニルエステルは紫外線などにより減少していきます。そのため日頃から肌にビタミンAが蓄えられているのが望ましい状態です。
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