若々しさ を象徴する、肌の弾力やハリ。それには、肌の真皮にあるコラーゲンをゴムのように束ねる弾性線維「エラスチン」が重要なカギを握っていた。2016年から独自に研究を進める
株式会社ファンケルが、新たな研究結果を発表。
ドイツの医療機器を用いて肌内部のエラスチン線維を可視化することで実際の肌の状態を捉えることに成功し、業界で初めて加齢に伴うエラスチン線維の変化を発見。さらにはその変化の数値化も実現したのだという。
エラスチン線維を良好な状態に保つキーポイントとは? そして現状を可視化できる数値評価法とはどのようなものなのか? 同社で研究を担当する、総合研究所ビューティサイエンス研究センターの小澤奈帆子さんと、近藤慎也さんに話をうかがった。
年齢とともに変化するエラスチン線維の形状とは?
「真皮の中で多くを占めているのがコラーゲンになります。そして、柔軟性がなく硬い線維のコラーゲンを束ねているのがエラスチンです。ゴムのようなイメージですかね」(小澤さん)エラスチンは真皮中に5%ほどしか存在しない線維で、コラーゲンを支えながら肌の弾力を保つ役割をしている。
「多くの方の肌を観察してきたなかで、エラスチンにはさまざまな形状があることを発見しました。直線的で線が細く規則性のあるものであったり、縮れ麺のように湾曲して規則性のないものであったり、非常にバラエティに富んでいるんですね。