昨今ではビューティー市場においても、EC化などを背景にリテールテックの導入が進んでいる。しかしながら、現在でも店舗での販売の比重が大きいビューティー市場にとって、デジタルツールの導入には課題も多い。
こういった状況において、ビューティー市場でのインフラ的なテクノロジーの提供で注目されるのが、パーフェクト株式会社だ。同社は多くのビューティー企業にAI、AR技術を提供、ECサイトやSNSでの優れた顧客体験の設計を支えている。
多種多様なブランドの要望に応えるサービスの開発は、どのように実現しているのか?今回はパーフェクト株式会社・代表取締役の磯崎順信氏に、サービスの概要から開発ストーリー、ビューティーテックの潮流から展望まで、お話を伺った。
PROFILE|プロフィール
磯崎順信
デジタルメディアテクノロジー関連の外資系ベンチャー企業の日本代表等を経て、2015年にPerfectCorp.の日本法人の立ち上げより現職で参画。バーチャルメイクアプリ「YouCam メイク」をはじめ、AI/ARによる新しい消費者エンゲージメントプラットフォームを多くのブランド・小売店・メディアに向け提供し、エコシステムを確立。
AIからARまで、ビューティに特化した技術を提供
まず、パーフェクト株式会社の概要について、教えてください。
我々は台湾を本部に持つ画像映像処理のPCソフトの会社で、プロシューマー向けにビデオの画像映像の加工、編集、再生などを提供していたサイバーリンクからスピンオフしています。
ビューティーに特化した事業を展開した経緯は、2011〜2013年くらいからモバイルが増えたことによって、モバイル上のサービスがより重要視された背景があります。こういったなかで開発したものが、2014年夏にリリースした女性に特化したセルフィーアプリ「YouCam メイク」でした。このヒットを受けてビューティーに特化した事業体をサイバーリンク内に作ったのですが、これまで対象としてきたユーザーや流通経路とは180度異なるものであったため、2015年に分社化しています。この記事は会員限定です。
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