2021.12.10

古着屋と古着好きを繋げるECサービス「Furuburu」

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コロナ禍以降はECの重要性が一層高まり、ECサイトにおけるブランディングの手法も多様な試みが出ている。二次流通やビンテージ市場もそのような試みを行いながら、急成長を遂げている。

株式会社Furuburuでは、Vintage Fashion EC Mall Application「Furuburu(フルブル)」をリリース。アプリを通して古着を販売、店舗の商品の出品を行っている。盛り上がりを見せる二次流通やビンテージ市場において「Furuburu」はどのようなサービスを提供しているのか。今回はサービスの概要や開発の経緯について、同社の代表取締役である小野寺 俊太郎さんにお話を伺っていく。

価値ある古着

「Furuburu」はマップ付きマーケットプレイスアプリだ。全国の古着屋が出店し、全国の古着好きが買い物できるサービスを提供している。

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「Furuburu」の大きな特徴は“明確な古着の定義”を持っていることだという。
「古着の定義は広範囲でブランド古着やリユースショップの商品などが古着と位置付けられていますが、同社がサービス上において定義する古着は『価値ある古着』です。たとえば、海外からの買い付け商品やヴィンテージ商品がそれに該当します。単なる安さではなく『価値ある古着』を求める古着好きの方々に利用してほしいサービスとなっています。」

現代では相当高い技術でない限り簡単に模倣が可能になったため、純粋な機能面での差別化を図ることは難しい。しかしながら、ブランド力やブランドイメージは簡単に模倣することはできないと小野寺さんは話す。

「ファッション業界でいえば、ラグジュアリーブランドが良い例です。ほかブランドがラグジュアリーブランドのブランド力・ブランドイメージを模倣するのは簡単なことではないでしょう。ファッション業界以外の例でいえば、Apple製品なども挙げられます。決して機能面を疎かにするつもりはないですが、『Furuburu』はこれから長期的に構築していくブランド力・ブランドイメージを強みにしていければと考えています。」

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搭載機能を検討していく際には、実際に古着屋で働いているスタッフにヒアリングを行った。消費者サイドについても、まずは自分自身が使いたいと思う機能を搭載することを心がけたという。そのなかでも「年代別検索」は、古着好きの多くが「年代」を判断基準としているという考えのもとで搭載した。

さらにEC機能だけでなく、店舗の箇所が確認できるマップ機能も搭載されている。これは「実店舗ならではの雰囲気も楽しんていただきたい」という想いのもと搭載されたものだという。現状はマップ機能による収益化は考えていないというが、今後何かしらの形で活用してきたいとのこと。

自分自身にしか作れないサービスを

「店舗ごとに取り扱っている商品・ジャンル、店内の雰囲気が全く異なり、さまざまな色を持っている古着屋をひとつのサービスに集めることができれば、最高におもしろいかもしれない。」

そんな想いのもと誕生した「Furuburu」。アパレル向けのサービス開発を手掛けるきっかけとなったのは、通っていた大学の通学路にあった古着屋だったという。

「正直なところ、もともとは古着自体に興味はありませんでした。しかし、大学の帰り道にたまたま見つけた開店したばかりの古着屋がきっかけとなり、古着に強い興味を持ちました。古着に興味を持ち始めてからは、さまざまな古着屋に訪れましたね。そこで『古着屋は店舗ごとに内装や取り扱う商品が大きく異なり、さまざまな色があっておもしろい』と考えるようになりました。その後、大学三年生の時に『Furuburu』の原案が頭に浮かび、類似サービスはいくつかあったものの、自分自身にしか作れないサービスを開発しようと考え、サービス開発を決意したのです。」

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リリース前にはInstagramで事前告知として広告を打ち出したところ、1000人以上のフォローがくるなど反響もあった。リリース後の今も期待の声が届いている。一方で、さまざまな厳しい意見もきているといい、そういった意見も大切にしていきたいとのこと。各方面からの生の声を参考に随時アップデートしていく予定だ。

現在は15店舗が出店し商品数は60〜70点ほどに及ぶが、ある程度のアップデートが済み次第、より多くの店舗に声をかけていく。

「古着のすべてを楽しめるアプリ」を目指す

古着を買うことは環境保護のための立派なアクションのひとつといえる。サステナビリティに対する関心が社会的に高まっていることもあり、今後、二次流通とヴィンテージ市場は、一次流通に匹敵する規模に拡大していくと小野寺さんは考える。

「古着ほどサステナビリティの要素を持つジャンルも少ないので、そういったものに関心を持つ消費者にも注目されていくのではないかと考えています。また、古着屋の店舗数自体も年々増加傾向にあるので、古着の需要の高まりを感じます。ヴィンテージ市場を異なる視点で見ればヴィンテージを楽しむという理由だけではなく、資産として購入する方々も多いです。なので、ヴィンテージ市場は資産形成という視点からも注目されていくのではないかと考えています。」

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今後、古着市場がさらに拡大していくなかでどのような展望を掲げているのだろうか。最後に小野寺さんに教えてもらった。
「短期的な動きとしては出品者サイド向けに新機能を追加していく予定です。たとえばコロナ禍以降Instagramのライブ配信を利用している店舗が多いため、ライブコマース機能があればおもしろいかなと思っています。長期的には、リアルイベントなど消費者サイド向けに新サービス構想があります。そして、我々の最終的なミッションには『Furuburuだけで古着のすべてを楽しめるアプリの実現』を掲げています。ミッション達成までに何年かかるかわかりませんが、期待していただければ幸いです。」

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