SDGsへの意識が高まるなか、アパレル産業にもアップサイクルの波がやってきている。ファッション業界においては衣料品の大量消費・大量廃棄への問題があるなか、サスティナビリティを重要な経営課題と認識して取り組む企業も増えている 。
そんな潮流のなか、循環型ファッションの実現を目指すファッションコミュニティが登場した。東急不動産株式会社と、体験シェアリングサービスを運営する株式会社STORY&Co.は、ブラザー販売株式会社の協力のもと、2021年7月より「NewMake」の拠点となる「NewMake Labo」を表参道・原宿エリアにオープンした。 今回は株式会社STORY&Co.代表取締役 細川拓さんに、循環型ファッションの実現化を目指すファッションコミュニティ、NewMakeの拠点となる「NewMake Labo」の概要や、目指す姿について伺うべくインタビューを行った。
アップサイクルのための拠点
アパレル産業も環境意識が高まるなか、アップサイクルするコミュニティの場として誕生したのが「NewMake Labo(以下、ラボ)」だ。このラボは、「循環型のファッションコミュニティ開発の場」を目指して設立されたという。特に取り扱う領域として、在庫となっている商品や販売が難しいサンプル品などに新たな価値をつけて循環させる業務を担う。