ファッションにおける環境問題を背景として、2次流通に注目が集まっている。2次流通は一度着用された古着の再利用が多く、そこで見落とされるのが一度も着られることなく破棄されてしまうファッションアイテムたちだ。
それらに光を当てながら「1.5次流通」を掲げ、ブランド価値にも目を向けながらアイテムのリテールを促進するサービスを提供するのが、「RETAIL CONNECT」だ。今回は、株式会社RETAIL CONNECTで執行役員を勤める、迫愛華さんにブランドの概要や1.5次流通の特徴についてお話をうかがった。
小売りをつなぐ1.5次流通
「RETAIL CONNECT」は、ブランドアイテムを日本全国の商業施設で販売するサービスだ。アパレル企業は、商品を発送するだけで、あとは「RETAIL CONNECT」が店舗での接客販売・店内VMD・在庫管理までトータルで提供する。そのため、企業は店舗を構える際に通常は必要となるリーシング、家賃、内装工事、採用コスト、運営に関わるさまざまな業務の負担がなく、在庫の有効活用をすることが可能となる。「RETAIL CONNECT」によって回収されたアイテムは、全国さまざまな店舗で販売される。現在は、イオンモール熊本・イオンモール岡山などの商業施設やベイクルーズグループとの取引が行われており、関西・関東方面の店舗が多いようだ。出店店舗やエリアに特に制限はなく、意向がマッチさえすれば多様な展開をしていきたいという。