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2023.09.07

SUZURIが新たなクリエイティブ体験を提供:スリスリAIラボ

パソコンやスマートフォンから画像をアップロードするだけで簡単にオリジナルグッズを作成・販売することができるサービス「SUZURI byGMOペパボ(以下、SUZURI)」。これまでさまざまな機能をリリースし、最新技術を用いてクリエイターの表現の幅を広げてきた。
そんななか、画像生成AI「Stable Diffusion」を提供するStability AIと連携した『スリスリAIラボ』の提供を開始した。この機能では自分のアイデアを形にし、ものづくりのおもしろさを感じられるという。
この新機能の魅力やAI技術とものづくりの関係について、GMOペパボ株式会社のSUZURI事業部 プロダクトマネージャーの牧山ミルテさんに話を聞いた。
PROFILE|プロフィール
牧山 ミルテ(まきやま みるて)
牧山 ミルテ(まきやま みるて)

新卒でCtoCのスタートアップにディレクターとして入社。以降エキサイト株式会社、Radiotalk株式会社を経て、2020年11月よりGMOペパボ株式会社に入社。現在はオリジナルグッズ作成・販売サービス「SUZURI byGMOペパボ」のプロダクトマネージャーとして従事。

登録クリエイター数は73万人を超える

SUZURIは、「誰でも無料で簡単に、自分のオリジナルグッズを作成・販売することができる」というコンセプトから始まったサービスだ。
それまで多くの人にとってハードルとなっていた「ショップを開設する」「商品を製作する」「在庫を管理する」「発送する」といった一つひとつのハードルを極限まで下げることで、どのECショップ作成サービスよりも簡単に、ショップ運営を始めることができるシステムを実現した。
サービスの提供開始から今年で9周年を迎えた現在も、「つくることを誰にでも簡単に、つくられたものを多くの人に届ける」という理念のもとサービスを運営している。
「イラストレーターや美術系学校の学生など、ご自身のイラスト作品を生かされている方々から、YouTuber、お笑い芸人、企業など、ファン向けの公式グッズ販売に利用していただくなど、さまざまなジャンルのクリエイターにご利用いただいております」
登録クリエイター数は73万人を超え、多くのユーザーに愛されているSUZURI。なぜこれほど多くのクリエイターに選ばれているのか。
「SUZURIの特徴である、画像をアップロードするだけでショップ開設ができ、在庫を抱えるリスクがなく、梱包・発送等の運用コストが発生しない・得られる利益(トリブン)が明確という3つのメリットが、多くの方にご利用いただいている理由だと思います」
通常、個人でグッズ販売を開始する際には、在庫を抱えてしまうリスクや、自分でショップの開設や売り場を用意しなければならず、また梱包・発送作業も行う必要がある。
このようなハードルをなくし、画像さえ用意ができれば、これらの手間なく誰でも簡単にグッズ販売を始めることができるのが最大の特徴だ。また、「販売プラットフォームという側面も兼ね備えているため、SUZURI経由で新たなファンを獲得できることも特徴のひとつ」と牧山さんは教えてくれた。

スリスリAIラボで、さらなる創作活動を支援

SUZURIでは先日、画像生成AI「Stable Diffusion」と連携した新サービス『スリスリAIラボ』をリリースした。現在SUZURIのiOSアプリ版のみにて提供している機能だというが、どのようなものなのか。
「ユーザーがテキストを入力して生成ボタンを押すだけで、イラストにTシャツが合成された状態のイメージ画像が作成されます。その際、任意でスタイルを選択するだけで、ドット絵風、漫画風、ネオン風といったテイストを反映することもできます。
作成したTシャツは、気に入ったらそのままワンタップでグッズ化し、自分のみが購入できる非公開アイテムとして保存することができます」
スリスリAIラボを活用することで、クリエイターは画像のアップスケーリングや背景の透過、細かな要素の補填など、手間がかかっていた作業の短縮ができるようになったり、普段の創作活動からは生まれなかった新たなアイデアが芽生えたりするなど、さまざまな可能性が生まれているようだ。
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