「エアジョーダン1」の大成功から3年後の1988年に誕生した「エアジョーダン3」は、天才デザイナー、ティンカー・ハットフィールドとの出会いでもあった。シリーズでも屈指の人気を誇る同モデルの誕生秘話、その魅力、そしてなぜここまでの人気を得て、後のスニーカー業界にどんな影響を与えたのかを、「
スニーカーショップSKIT」の代表である鎌本勝茂さんに伺った。
天才デザイナー、ティンカー・ハットフィールドの機転
1988年に誕生した「エアジョーダン3」。後に天才デザイナーと称されることになる彼が初起用されたモデルだが、その開発秘話には興味深い裏話があった。それに関して鎌本さんはこう語る。
ティンカー・ハットフィールドとの初タッグとなった「エアジョーダン3」。ブラックはオリジナルカラーのひとつとして人気を誇る。こちらは2012年にリリースされた5度目の復刻版。33,000円(税込)「ティンカー・ハットフィールドのインタビュー映像で確認したのですが、実はマイケル・ジョーダン本人は、ジョーダンシリーズの継続に乗り気ではなかったようです。理由はハイカットのデザインが気に入らなかったのと、イタリアンレザーを採用したことで革が硬くて足に馴染むまで時間がかかったから。
しかも『エアジョーダン1』を履いていた時期に骨折してしまったことで、ジョーダン本人は『ナイキ』のライバルの『アディダス』と契約しようと考えていたそうです」