平成の懐かしいと思うブランドはたくさんあるが、
BADBOYも忘れてはならないブランドのひとつだろう。筆者と同世代はもちろんだが、少し下の世代までこのブランド名を知っている人は多い。
それもそのはず、BADBOYはユニセックスのブランドであり、当時中学生だった男女ともに知名度と人気が高かった。
リブランドとともに話題になったのも記憶に新しいが、現在に至るまでのBADBOYのスタイルはどのような歴史を辿り、進化してきたのだろうか。今回は、BADBOYデザイナー・小塩明日加さんにお話を伺った。
意外と知られていないBAD BOYの深い歴史
BADBOYといえば、筆者と同世代ならば90年代後半の印象が強い。当時、人気アイドルグループの『SPEED』がイメージモデルだったこともあり、SPEEDに憧れる少女たちもBADBOYのブランドに注目していた。
ユニセックスで着ることができるBADBOYは、男性だけではなく、アクティブな女性からも人気だった。BADBOYはアメリカで誕生したブランドだが、日本とアメリカではどのような違いがあるのだろうか。
(左)スケーター界のレジェンド“マーク・ゴンザレス”や“ビル・ダンフォース”が愛用していたことがきっかけで彼らを用いた当時のポスターも存在する 、(右)イギリスを代表するスケーターブランド“Palece(パレススケートボーディング)”が手掛けるコレクションを発表。国内ではドーバーストリートマーケット銀座で取り扱いがあった「元々、BADBOYは『BADBOY CLUB(バッドボーイクラブ)』という名称でした。