イギリス発のライフスタイルブランド「
Cath Kidston(キャス キッドソン)」。バッグやポーチ、アパレルなど幅広いアイテムを展開しており、ヴィンテージ感とモダンなデザインを融合させた独自のテキスタイルでたくさんの人を魅了してきた。
2020年4月に多くのファンに惜しまれつつ日本から撤退したが、その約4年後に再上陸。今年の3月には表参道へ旗艦店、京都へ関西初店舗をオープンし、日本での新たな歴史を築きはじめている。
再上陸の背景には何があったのか。Cath Kidstonのこれまでのあゆみと、同ブランドのものづくりの裏側に迫る。
PROFILE|プロフィール

シモンズ・ティアラ(Simmons Tiara)
株式会社スタイリングライフ・ホールディングス
Cath Kidston PR担当
再上陸を機に、日本限定のアイテムを展開
Cath Kidstonは、1993年に英国ノッティング・ヒルで誕生した。「日常に楽しみを増やしたい」という創業者のキャス・キッドソンの思いから、手描きのプリントを施したバッグやテーブルウエアを展開したのがはじまりだ。日本初の店舗を代官山にオープンしたのは2006年のこと。上陸後すぐに注目を集め、連日店舗に行列ができるほどの一大ブームが起こる。当時展開していたアイテムには日本企画のものはなく、インポートがメインだったそうだ。
日本でも愛されるブランドへと成長したものの、経営面の問題から2020年4月に日本から撤退。しかし、その4年後には再上陸を果たした。再上陸に至った背景には、何があったのだろうか。