1983年に誕生した
G-SHOCK(G-ショック)。そのファーストモデルの遺伝子を受け継ぐ「DW-5600」は時計の歴史を大きく変え、今もなお進化を続けるモデルといっても過言ではない。
今回はタフな腕時計の代名詞である「DW-5600」にスポットを当て、「DW-5600」はどのように開発されたのか、そして40周年を迎えるG-SHOCKが目指すその未来を、
カシオ計算機株式会社の商品企画部、第一企画室の室長/プロデューサーである泉潤一さんに、新作の紹介を交えながら語ってもらった。
公園で見たボール遊びが衝撃吸収構造開発のヒントに
カシオから発売された「G-ショック」は時計の常識を変えた傑作である。それは年齢、性別、国籍問わず、世界中で愛されていることで証明されている。それまでは壊れることが当たり前だった時計が、G-ショックの誕生を機に、その価値観は一新されることとなる。その誕生について泉さんはこう語る。「G-ショックの誕生は、その生みの親である伊部菊雄が、学生時代に父親からプレゼントされた腕時計が、人とぶつかったことで腕から外れて落としてしまい、壊れてしまったことがきっかけとなりました。
伊部は大事な時計が壊れてしまったことで“もうこんな想いはしたくない!”というところから“落としても壊れない丈夫な時計”の開発をスタートさせます。