流行やファッションの発信が雑誌からSNSへと移り変わっているなか、平成と令和の一番の違いは海外の流行がより身近になってきたことだろう。Y2KやY3Kをはじめとして、海外での流行が日本でもすぐさまに人気になったり、また地雷系ファッションのように日本で発祥するものが海外へと広がるのも令和の面白いところだ。
しかし、リアルタイムで世界の流行を取り入れることができると同時に、国際的な問題も度々浮上するようになった。そこには、言語的な問題や根深い文化の問題も顕在する。
日本のカルチャーが国際的に広がっていくなかで、私たちに必要なのはどのようなことだろうか?
今回は国際的なカルチャー問題を考えるため、一般社団法人GLOBAL KAWAII協会のメンバーであるミーガン・キャサリン・ローズさん、西園寺怜さん、紅林大空さんに海外で興味を持たれている日本のカルチャーや、日本のカルチャーを軸として幅広く活動している協会のお話を伺った。
若いデザイナーや次世代の若者が世界で活躍できるように
一般社団法人GLOBAL KAWAII協会のメンバーはどのようにして決まったのでしょうか?
紅林最初にミーガン・ローズ博士(以下、メグ博士)と出会ったのは、私が「90884」というブランドを運営していた頃に、オーストラリアで販売するからと買い付けてくれたのがきっかけでした。