「MA-1(エムエーワン)」や「M-65 JACKET(エムシックスティファイブ ジャケット)」など、ミリタリーウエアは現代のファッションにおいても、ジャンルを問わずとても重要な存在となっている。第2次世界大戦後、アメリカ軍放出品のミリタリーウエアが日本で流通するようになり、そののち、ファッションアイテムとして日本製のフライトジャケットが誕生する。
アメリカ軍放出品と輸入の中古ジーンズで開業する
最初にHOUSTONブランドが誕生するまでのお話を伺っていこう。1947年にまでさかのぼるその歴史を、佐々木さんにお話しいただいた。「創業は埼玉県 さいたま市 大宮区になります。当時、埼玉県内にあったアメリカ軍基地が複数存在しており、創業者が洋服好きだったこともあり、アメリカ軍放出品のミリタリーウエアや、輸入の中古ジーンズ、ネルシャツなどのカジュアルウエアを仕入れて、『牧野商会(まきのしょ うかい)』という屋号で設立したのがスタートになります」