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2022.06.30

「不確実性の高い時代に“世界”をさぐるとき、アートほど大事なものはない」(長谷川祐子)

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甲冑をテーマにした展覧会「甲冑の解剖術ー意匠とエンジニアリングの美学」が、金沢21世紀美術館で開催されている(会期は2022年7月10日まで)。
甲冑は、武将が身を守るための機能性やエンジニアリングを追求したと同時に、自身の力や美意識を誇示するための工芸的な技法や意匠をアップデートし続けたことで、独自の美学としても発展を遂げた。
本展は、甲冑と現代アーティストの作品を展示し、空間デザインを行うことにより、歴史と現在を対話させようとする試みが、大きな見どころとなっている。
今回、最先端のテクノロジーとデザインがアップデートされ続けているスニーカーを「現代の甲冑」に見立て、ファッションブランドのHATRAとMAGARIMONOが3Dプリンターで制作したスニーカーを公開。
そして、真鍋大度さん主宰のライゾマティクスが甲冑をCTスキャニングした映像や、スタイリストの三田真一さんが制作した「スニーカー甲冑」を展示するほか、アーティストのナイル・ケティングさんが「アップルストア」のような空間を演出している。
キュレーションを担当したのは、同館館長の長谷川祐子さん。世界的に活躍するキュレーターである長谷川さんに、本展で目指したことや、今の時代だからこそアートが果たす役割について聞いた。
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