葛飾北斎の浮世絵が「カワイイ」と出会い、新しい文化表現としてよみがえる。そんなコンセプトから生まれたのが「
カワイイホクサイ」プロジェクトだ。
アートと社会、そして文化の未来を問い直す挑戦でもある本プロジェクトについて、GLOBAL KAWAII協会の紅林 大空さんと西園寺 怜さんに話を伺った。
北斎に息づく「カワイイ」の精神
北斎を「カワイイ」というフィルターを通して再解釈する。そのユニークな発想は、どのような経緯で生まれたのだろうか。「プロジェクトが始まったきっかけは、墨田区観光協会さんとの連携でした。墨田区にはスカイツリーや両国など、海外からの観光客を惹きつける場所が多くあります。その一方で、区自体は暮らしやすい町でありながら、観光資源としてはアピールしきれていないという課題がありました。
そこで、墨田区が誇る文化的な財産をどうすれば面白くプロモーションできるかを考えました。北斎が生まれ育った町であることに着目し、『カワイイ×北斎』という切り口からアートプロジェクトを立ち上げたのです」